■2023年(両親81歳)

 

11/11

13時 母 退院

 

入院先の病院へ母を迎えに行く。

 

諸々の諸手続きを終え、母の荷物を先に車に運ぶ。

そのまま車で病院の正面玄関前へ。

 

看護師さんが玄関前まで車いすで母を連れて来てくれていた。

母を車に乗せるのが心配だったが、案の定一筋縄では乗ってくれない。

 

外に出た瞬間、冷たい外気に怯み、急に母の表情が硬くなる。

そこからじっと立ち尽くし、最初の一歩をどうにも踏み出してくれない。

 

様子を見兼ねた男性の看護師さんが助けに来てくれ、母を一緒に誘導してくれ、車の助手席まで持ち上げてくれる。

何とか乗れて良かった…。

 

車中では、母が夢の中で寝言を言っているような感じで脈絡もないことをモゴモゴとしゃべっている。

 

「お父さんが…」

「おばけが出てね…」

 

真剣に耳を傾けても、どうにも話の内容は理解不能。

今回の入院で、浮世離れ感がまた一ステージ上がった感じがする。

何とも言えない浮遊感。