クライマーズ・ハイ | 涼夏のまだまだやりたいこといっぱいある。

涼夏のまだまだやりたいこといっぱいある。

まさにタイトルどおり。まだまだやりたいこといっぱいあるんです。まさやんの曲からいただきました!

日記はまさにやってることやりたいことを書いてます。

1985年。その当時私は6歳だった。
脳裏に鮮やかに残っているのは報道センターからニュースを
伝えるアナウンサーと、坂本九さんが亡くなったことを
ものすごく残念がっていたうちのおかんの反応。


そしてヘリで救出されるけが人だ。
あの頃飛行機が落ちたということでとっても恐怖を感じていた。
読み上げられる犠牲者の名前の多さに呆然としていた。
坂本九さんを通じてなんだかとっても悲しい思いになったことを
覚えている。
当時から歌にはものすごく執着のあった私は
一人の偉大な歌手がこの世からいなくなったことを
かなり悲しく思っていた。



今回の映画はその日航ジャンボ機事故をひたすら真実にむきあって
伝えようとした戦士たちの物語。


編集部と販売部の時間をめぐる戦い、
上司と部下の戦い、他新聞社との戦い。
さまざまな戦いが描かれた。


上司と部下はぶつかっているけれどやはり同じものをみているせいか
必要なところはちゃんと協力し合う。
同僚の中でもひがみはあってもいざとなったら気持ちは同じ。
それが何か嬉しかった。わかる気持ちだった。


仕事とプライベートの両方で事件が勃発し、あせり、困り、
余裕がなくなる全権デスク・悠木。
つっつんの迫力がどーんと伝わってきました。
実際に山に登るシーンも相当苦労されたことでしょう。
運動神経があるからできるわざです。


悠木を信頼しながらも特ダネをふいにされてしまって
ぶつかる県警キャップ・佐山。
堺さんのするどい演技に芯の強さを感じてしまいました。
悠木が大好きでついていっているけどでもぶつかりたい
という気持ちに堺さんの堤さんが好きで安心してぶつかっていけるという
気持ちが重なりました。


社会部の記者ではないのにスクープを狙って走る女性記者・玉置。
尾野さんのまっすぐな芝居なんだか私は好きです。
まっすぐだから伝わってくるんですね。


佐山・玉置・そして編集部の面々は悠木が好きだということが
多々わかるシーンがあって
(「なんで悠木なんだ?」という社長の問いに
 「やんちゃな記者がいてもいいじゃないですか。」と笑って
 答える佐山とか。)


主要キャストもすごいですが今回の映画を支えているのは脇役の皆様。
上司役の遠賢さん、中村育二さん、蛍雪次朗さん
同僚の田口トモロヲさん、堀部圭亮さん、でんでんさん
部下役のマギーさん、滝藤さん。
滝藤さんの芝居もすごかった・・・。


ある意味敵役の山崎努さん、港カヲ・・・じゃなくって皆川さん。
そしてオーディションで選ばれた後ろで動く記者たち。
セリフはなくても役名と設定がきっちりあった中で
いろんなところにカメラを置いて撮影しただけあって
おびただしいカット数で臨場感が作られていました。


相対して挟み込まれる現在の山登りのシーンでは極端に
カット数が減り、あの時の切迫感がさらに感じられるように
してある編集も見事。


上映時間は長かったのですが飽きずに最後まで見られました。


この映画見ていて思ったのですが、
なんか今年のアカデミー賞が楽しみになってきたのは
私だけですか?
祭先輩に、上川さんに、堺さんに、水谷さんに・・・。
私の好きな役者さんがいっぱい出てきそうな気がします。