今週の暗唱聖句と解説
ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。
第二コリント4章16節
一休和尚の遺した言葉に「門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし」があります。
昔はお正月に数え年で一つ年を取りますから、今でいう誕生日に思う言葉でありましょう。深い言葉です。
人はみな生まれてからどこへ向かっているかと言えば、全員がこの世の死に向かって歩んでいます。二十歳を過ぎるころからは、みな老いていきます。
剣道をやっていても、「60歳まではまだやれていたことが70歳になると、もうできなくなるよ。」「今まで届いていた打ちが、そこまで飛べなくなってくるよ。」「いやいや、70歳はまだまし、75歳からはもうガクッと来るよ・・・・。」とか・・・・。若い人から見ると50歩100歩みたいな話をしています。(笑い)
どちらにせよ、人は皆、老いていきます。
聖書は「たとい私たちの外なる人は衰えても」とその事を言っています。
しかし、それでも私たちは勇気を失いません!!。とはっきりと言いきっています。
負け惜しみではなく、たとえ体が老いて来て、今までできていた事もできなくなっても、私たちは勇気を失いませんと言うのです。勇気を失いませんとは、がっかりしたり、希望を失ったり、落ち込んで引きこもってしまったり、下を向いたりしません、元気が出てくるのです。と言うのです。
それは「内なるひとは日々新たにされています」からです。
私たちの心の中には、日々勉強であり、日々新しい事があるからです。新しい喜びがあるからです。と断言しているのです。
どうしてそんな事が言えるのでしょう?それは私たちの心が地上の命だけでなく、永遠のいのちをしっかりと見つめているからではないでしょうか。
それゆえに外なる人は衰える事が確かにあっても、勇気を失わず、日々新たに生きれるのだと信じます。どうぞその永遠のいのちを受け取って欲しいと願っています。