夢見て行い。考えて祈る | 牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

牧師剣士     (堺育麦キリスト教会牧師)

48歳から28年ぶりに剣道再開。
すっかりはまってしまいました。
57歳で五段をいただきました。長年クリスチャン剣士でしたが、2010年11月に牧師になりました。これからも神と人に仕える者となっていきたいと願っています。剣道修業も続けていきます。

今から10年前 2005年に教団の新聞「しゅん」に投稿した原稿です。

懐かしかったし、10年間にいろいろあったと、一人で感動しました。

 


「夢見て行い、考えて祈る」  (堺育麦キリスト教会会員) 豊島守

 私は53歳の小太りのおっちゃんです。27歳でクリスチャンになりました。信仰を持つ前は、土木エンジニアとして、この世界はなんでも科学で解決できると信じていた典型的な無神論者でした。自分の力とか、根性とかを大事にしていて、信仰というものは、弱い人のもので私には関係ないと思っていました。それが、人間にはどうにもならないことがあることを知り、ヨブ記38章から、「神を否定するお前は、井の中のかわずだ!神様はいらっしゃる。神を否定できるほどお前は賢くない」とわかり、神様を信じ、やがてキリストを救い主と受け入れました。感謝!信じて3年目に献身して、教会に仕え、やがて神学校に行きました。結婚していて娘が3人いましたので経済的な戦い、家内の病気、自分の足りなさなど、いろんなことで、休学をはさんで2回も学びましたが。結局卒業は出来ませんでした。47歳の時、学生の時にやっていた剣道を見る機会がありました。「いいなあ・・・・。」と思いましたが、運動不足で中年太りの私は見るだけでした。ところがその夜、剣道をしている姿を夢で見ました。無理とは思いつつも稽古に行きました。稽古に行った始めは小学生相手に10分もたっていたらフラフラになり、夏でしたので毎回の練習が地獄のようでした。学生時代は二段でしたが、「私は三段の実力だったのに・・・・」という変なプライドがあり、「剣道何段?」と聞かれると、つい「三段!です。」と答えてしまい。自分が嫌になったりしていましたから、稽古をしているうちに三段は取りたいと願いました。50歳まじかで若い人に混じって昇段試験を受けました。神様の憐れみで合格しました。その後さらに稽古に励みました。毎日練習です。家族もあきれながら励ましてくれました。教会でも祈って下さり、3年の修業期間も終わって53歳で四段をいただきました。実はまだ上を狙って励んでいます。その間、失業して、求職活動の苦しさも体験しました。そんな時、自分は小さいつまらない者だと実感しました。しかし、こんな者でも愛してくださっている神様の愛をいっぱい体験しました。また神学校を卒業したいという夢はずっと持っていました。すでに挫折した自分は無理だと心にしまっていましたが、「夢見て行い、考えて祈る」というメッセージを聞き、動いてみようと、前の神学校に手紙を書き、単位を認めてもらい、神戸ルーテル神学校に編入できることになりました。借金もあるので、仕事をしながら土曜日に授業をしていただき、通信教育と併行して3年ぐらいで卒業できればと勉強が始まりました。三女が神戸ルーテル聖書学院に今年入学しましたので、土曜日は一緒に帰っています。しばらく大変な時ですが、「人の心には多くの計画がある。しかし、主のはかりごとだけが成る。」のみことばにゆだねて楽しんで歩んでいます。



本当は上段なんかした事がないのに、かっこつけて家内に写真を撮ってもらいました。今見るとかなり、めちゃめちゃ・・・(笑い)