2015年3月15日(日)
おはようございます。
今日は何の日カレンダーから
▲共産党員1600余人を検挙。3.15事件(1928年)
昭和3年(1928年)の事件です。3.15(さんいちご)事件と呼ばれています。
第一次世界大戦(1914~1918年)が終わり、日本の国際的な地位は上がってきます。
日清、日露と勝ち、第一次世界大戦にも参加し戦勝国の仲間入りですから国の勢いは上がってきました。
小さな国が、明治維新から列強の仲間入りをしてきたのですからすごい発展です。
その中で、世界の文化も、日本に取り入れられてきました。
日本の明治憲法は天皇を中心とする国家体制
それにつけこんで、軍部が、官僚が力をつけて来ています。
労働者は、虐げられて来ていましたが、ヨーロッパに起こる民主主義、人道主義、とりわけソ連の共産主義は日本の労働者に新しい考えを教えて行きます。
日本の軍部、官僚、一部資本家は天皇の名の元に自分たちの立場の擁護のために、一般民衆の立場を上げようとは考えていません。
そこに大正デモクラシーと言うような自由な精神が日本の知識層に広がり、その思想に、やっかいさを感じます。
それらの人々を抑えるために、普通選挙の実施と治安維持法を同時に制定します(1925年)飴(あめ)と鞭(むち)と言われています。
その中の治安維持法が曲者。
この治安維持法によって、1928年3月15日には、1600人余りの共産党員が一斉検挙されるのです。
「赤狩り」ともいえるもの。
思想弾圧が始まって行くのです。
まず、さりげなく治安維持法が作られ、その時には普通選挙法も同時期に作られ、人々はこれで、自由な民主的な国が作って行かれると喜んだその陰で、人々を弾圧する法律が出来ていたのです。
そしてこの治安維持法は特高警察の大きな力となり、人々の思想を弾圧して行き、思う事も言えないような時代へと向かって行くのです。
3・15(さんいちご)事件はそのスタートともなる事件なのです。
こんなにたくさんの人が検挙されると言う事は、一般大衆への見せしめのようなものです。
政府にたてつく者はこうなるぞ!という宣伝でもあったと言えます。
今、日本の社会も、少しづつ、平和を維持するよりも、破壊する方に向かっているように多くの人が感じ、危惧しています。
共産党の善悪、好き嫌いは別として、思想によって1600人余りの人が一斉検挙された日
それが3.15事件です。
歴史は繰り返すと言いますから、この事件の事を思い出しながら、いつのまにか作られていく法律と言うものにも、関心と理解を持って行かなければならないと思わされました。
日頃、政治に疎いものとして反省させられる日でもあります。
今週も皆様の上に、神様の豊かな恵みと祝福がありますようにお祈り致します。
もうすぐ、春ですね!!
毎日の中に春の息吹を感じつつ、楽しい一週間でありますようにお祈りしています。
今週の暗唱聖句を送ります。