ノッツェの破産開始手続き決定に思うこと

こんにちは。

今日も私の拙いブログをご訪問くださりありがとうございます。

結婚相談所事業の大手ノッツェが東京地裁から破産手続き開始決定を受けたことが明らかになりました。

結婚相談所業界に身を置くものなら皆衝撃が走ったのではないでしょうか？

ノッツェと言えば、1975年創業の老舗で、この業界に身を置くものなら誰もが知っている大手です。

帝国データバンクによると、同業他社との競合に加えて、マッチングアプリの普及やブライダル需要減などの影響で会員数が伸び悩み、オフィス賃貸料や広告宣伝費などの経費負担も重荷となり破産に至ったということです。

ノッツェの須野田珠美社長とは、良縁ネット連盟の新年会で何度かお会いしたことがありましたが、とても若々しく、きっとやり手の社長さんなんだろうなと思ったことを思い出しました。

コロナに見舞われ、良縁ネット連盟の新年会はしばらく行われていませんが、その間もノッツェは新たにBIU（日本ブライダル連盟）とシステム連携を始めたり、フランチャイズ店舗の展開にも精力的だっりと経営改善にもしっかりと取り組まれていると感じていただけに、まさかそこまで経営が悪化しているとは思いませんでした。

確かに、婚活アプリの普及が進み、多くの結婚相談所連盟が苦戦している中、IBJやTMSはM＆Aやグループ内企業の再編などにより業績を上げています。

とは言え、「少子化」、「晩婚化」に歯止めはかからず、減少を続ける婚活者はマッチングアプリへと流れ、結婚相談所市場全体が規模縮小を続ける中、結婚相談所業界は既に大手・中小・個人の結婚相談所が乱立し、レッドオーシャンと化しています。

にも関わらず、さらに大手連盟は新規の結婚相談所を増やそうと躍起ですから、いずれ、この業界全体が息詰まる日が来るであろうと予測しています。

連盟の再編が進み、業界はもはやIBJかTMSかの二者択一の様相です。

ですから、これ以上の業界再編はなさそうです。

このような中で、結婚相談所の乱立、市場の規模縮小が続けば、この2大連盟であっても経営上息詰まる日が来るのではないか？そんな不安が脳裏をよぎります。

現在の市場の状況や大手の動きを踏まえると、中小の結婚相談所は、連盟に依存することのない横の連携も模索しておかないと、いつの日か痛い目に遭いかねない、今回のノッツェの経営破綻を見て、そんな思いを強くした次第です。

中小の結婚相談所は、連盟に依存していてはダメで、連盟にはない独自の差別化策を持っておかないと、必ずや市場規模縮小の荒波に呑まれてしまいます。

その差別化策とは何なのか？

その答えを得た方だけが、「少子化」、「晩婚化」などの社会課題対策に貢献する道が開かれているのです。

最後に、ノッツェ会員の皆様へ。

ノッツェ会員の皆様は、事業譲渡された会社でこのまま婚活を続けた方が良いですね。