こんにちは。
横浜婚活・結婚相談所センターの北川です。
「結婚だけが幸せではない」、最近このような考えを述べられる方をよく見かけます。
本当にそうでしょうか?
婚活現場では、45歳を過ぎて、寂しさや将来への不安から、慌てて結婚相談所に入会する方が増えています。
皆さん、若いときに「結婚だけが幸せではない」そう考えて生きてきたことを後悔されています。
離婚経験がある方も、家族の大切さを痛感され、結婚相談所に入会してきます。
また、孤独死を毎日不安に感じて生きている老人の方も、家族がいたらと後悔されている声をよく聞きます。
哲学者J・Sミルは、「幸せとは、自分以外の誰かを大切に思い、その人のため目標を定めて努力していれば、空気を味わうがごとく満喫できるものだ」と述べています。
私も、家族の支えがあるから、今頑張っていられるのだと思っていますし、家族のありがたさに感謝しています。
今、我が国は出口の見えない少子化が進んでいます。
何としても、この傾向を止めなければならないのに、何故冒頭のような無責任な発言をする方がいるのか私には理解できません。
確かに、結婚するかしないかは個人の自由です。
ですが、敢えて、結婚だけが幸せではないとして、結婚への意識付けを低下させる発言を無責任に行うことには疑問です。
結婚をしなかったことを後悔している方が巷にこんなに沢山おられることを知っているのでしょうか?
むしろ、結婚は良いものだと発信することこそが、現在の我が国にとっては必要だと思います。
結婚しても相手は他人です。他人を全力で大切にできる優しさが欠如しているから、離婚も増えているので、まずは生まれ育ってきた環境が異なる他人を愛することが出来る人間の優しさを教育することも重要です。
このような優しさのない方にとって、確かに結婚は苦痛かも知れません。
ただ、一部の他人を愛することができない方が、結婚だけが幸せではないと総括し、多くの方に発信することは、生物の尊厳を否定することにも繋がりかねません。
孤独死の不安に怯え、お風呂にさえ入ることが出来ない方、手首に鈴を巻いて生きている方が沢山いることをご存じなのでしょうか?
私には、行き過ぎた民主主義の浸透が発言の自由や価値観の自由を背景に、極端な利己主義を生んでいるように思えてなりません。