止まらない少子化
22日に厚生労働省が公表した人口動態統計の年間推計で2017年に国内で生まれた日本人の子どもは、前年より約3万6千人少ない94万1千人の見込みとなりました。
100万人割れは2年連続。統計を始めた1899年以降最少となりそうです。一方で死亡者は増え、出生数を引いた自然減は過去最多の40万3千人になる見通しです。
長寿命化の影響で将来的には75歳まで働く時代に?
死亡者数が増えるのは高齢者が多いのだから当然です。今後もこの自然減は年々その数を増大させ、そして、目を覆うばかりの人口減少を続けていくのです。
自然減が拡大しても年々出生者も減少しているので、この傾向を止めないと、支える人より支えられる人の方が確実に増えて言ってしまうのです。このままでは、社会保障制度が崩壊するのは目に見えていますから、寿命が延びてる分、現役でいようという風潮に誘導されることは明らかです。年金制度を維持していくためには、年金を受給しない方が増えることが大切だからです。定年後、のんびり年金暮らしなんてことを許さない時代に突入しているのです。
来年度の国の当初予算案
来年度の政府の予算案がまとまりましたが、何と財源の3分の1が国債だそうです。
人口が減っているのに、借金だけは膨らんで、どうやって少なくなる国民で返済できるのでしょうか?
学生の支持政党
昨日放送されたNHKニュースによれば、先の総選挙では、学生の約半数が比例代表で自民党に投票したそうです。約50%の投票は異常です。
その理由の第1位が、「現在、就職では売り手市場にあるから、この体制を維持して欲しい。」だったそうです。目先のことしか見ない、見えない。そんな若者を育て続ける大学・高校は、一体どのような教育をしているのでしょうか?自己責任の概念や非正規雇用を根付かせ、女性の社会進出を煽り、そして少子高齢化を促したのは自民党です。学生の皆さん孤独死の悲惨さ。この現実を知っていますか?将来を見ずに、現在の平穏だけを大切にしていると、将来とんでもないしっぺ返しに遭いますよ。
早稲田大学の戦略から考える少子化加速の危惧
早稲田大学では学生数の減少を踏まえ、大学のレベルを落とさない為に、学部の定員を大きく削減するそうです。一方で大学院の定員を増やし、学校法人早稲田大学としての収入は維持したい考えです。経営的には確かに合理的と言えそうですが、内在する問題は深刻です。
早稲田大学が、大学院へ進む学生を増やすために政治的な働きかけをしないかが懸念されるのです。例えば、扶養控除を大学院生まで認める動きが出始めたら赤信号です。長寿命化に伴い、定年を伸ばすことが一般的となっている現代社会において、働く時間が長くなることに不満を訴える現役世代も急増していますから、一般的な就業年齢を25歳に引き上げようという機運は一気に広がってしまう土壌があります。こうなると、晩婚化・独身化の動きに拍車がかかり、今以上の少子化社会が到来してしまうのです。
寿命が延びても生殖機能は変わっていない
寿命が延びたのだから、晩婚化は決して悪いことではないのでは?そう考える方もいるとは思いますが、寿命が延びても生殖機能は以前と変わっていないと言う事実を見落としています。やはり、年齢を重ねるごとに生殖機能は確実に老化していきますから、年を重ねるごとに不妊や先天性の障がい児が産まれるリスクは高まってしまうのです。
過日、不妊治療の専門医とお話をしたのすが、やはり不妊のリスクは年と共に高まるそうです。(勿論個人差もあるそうです。)母子ともにリスクを少なく出産するためには若ければ若いほど良いのです。
まとめ
人口が減ったら減ったで良いではないか?そうおっしゃる方は身近にも沢山います。ですが、本当にそれで良いのでしょうか?膨らみ続ける借金に対し、減少し続ける人口。破綻する日本財政と社会保障。将来産まれてくる子供達に「こんな日本になぜ生んだ?」そんな絶望を味あわせて良いのですか?恐らく、将来の日本経済を支えるのは移民者達。そんな時代がまもなく到来します。そんな時代が到来すると純粋な日本人は絶滅します。島国であり鎖国があったからこそ、脈々と受け継がれてきた日本人の血。私たちの無責任で自分勝手な思想から、子孫を残すことを諦め、私たちの世代が日本人の血を絶やしてしまって良いのですか?これは神が生物に与えたDNAを残すという本能・使命を放棄する行為で、神への冒涜です。
今こそ、結婚は良いものだよ。子供がいてくれる事って幸せだよ。日本人である前に、人間として、生物として、今こそ声高らかに発信しませんか?
最後に、子育てに不安を感じている方へ。反抗期のない優しく、頼もしいお子様に育てるコツ。
3歳まで沢山、沢山、精一杯の愛情を注ぎましょう。これだけです。厳しさやしつけは4歳を過ぎてから。
これは心理学で立証されていますし、我が家でも立証済みです。
子供がいてくれるからこそ、辛いことも乗り越えることが出来るのです。
一人じゃない。これこそが最大の幸せなんです。