今年一発目は、
Vox Satchuratorです。
ジョーサトリアーニのシグニチャーペダルという事、それを名門Voxが全面的にサポートし作り上げているという事で、かなり話題になり、しかもがっつりと売れたペダルですね。
近年では久々の馬鹿売れしたペダルではないでしょうか?
いろんな所で絶賛され、かつ値段が非常に安価だった為本当に評価の高いペダルになっていると思います。
さてこのペダル、私個人としてはあまりスタジオに持ち込んで鳴らした事の無いペダルでした。
最近の私はジャズっぽい音を好む傾向にあるので実際ここまでの歪みは必要ないと思っていて、いつも機材のセレクションからは外していたんですね。
年末に友人達とスタジオで遊ぶ事になり、その時にちょっとした気まぐれでこのペダルを持ち出したのですが、そこで印象がまた変わったので今回はこのペダルを評価してみます。
まずこのペダル、恐ろしく歪みます、まあいわゆるバリバリのデスメタル的な音は出ませんがディストーションとしてもかなりハイゲインな部類だと思います。
MOREスイッチの恩恵もあり歪みの深さはかなりの物だと思います。基本的には高域が強めのジョー本人も好んで使用していたBOSS DS-1的な歪みです。
しかしDS-1が比較的、強い歪み一辺倒だったのに対し、このペダルはある程度の深みも持ち合わせています。
まずジョー本人も製品の紹介VTRで語っていますが、反応性に関しては前述したDS-1とは別物です。
確かにハイゲイン、ギターはフルボリュームという状態ではタッチは綺麗には出ません、しかしギター側のボリュームを絞った時は明らかに他のハイゲインペダルとは違った音になります。
ギター側がフルボリュームの状態でかなりのハイゲインになるようなゲインの設定でもギター側のボリュームを4辺りまで下げる事でかなり歪みを押さえたクリーミーな音を作る事が出来ます。
この状態まで持っていってやるとピッキングへのタッチにも敏感になり、強く弾いた時に絡みついてくるような粘りを音に与える事が出来ます。
当然ハイゲインの状態なのでギター側のボリュームの調整はとても難しいのですが、良いポイントを見つけてやればジャズにも対応できるようなサウンドも作りあげる事が出来ます。
ハイゲインペダルにありがちな事ですが、ギター側のボリュームをいくらいじっても歪み量は変わらず音が細くなっていくだけのペダルも多々あります、これはある程度ハイゲインペダルの宿命でもあるのですが、このペダルはある程度そういった部分を解消したものであるといえそうです。
あと大切な事を言い忘れていましたが、
歪み自体の本質としては、ロックを通った人間であれば、これをフルゲインにして大音量で弾くのは、
超気持ちいいですw
いかにもなロックサウンド、ゴリゴリとミュートしてパワーコードを鳴らす、早弾きやライトハンドを決めるといった内容をやる場合は最高に気持ちの良い音が出ます。
TONEの効きもよく、耳障りな高域を排除する事も出来ますので、か細いだけのハイゲインサウンドから脱却する事も出来ると思います。
MOREスイッチも面白いです、音量はほとんど変わらず単純に歪みだけが増します、これは便利ですね。音量を変化させずにもうちょっとだけ歪みを上げたいという時は確かに存在しますからね。
唯一弱点をあげれば、当然ハイゲインなペダルですので、ノイズはあります。これはどうしようも無いことだとは思うのですが、LINE6などの製品はハイゲインでもノイズが殆どでない物もあるので改善されたらうれしいですね。まあデジタル機器とアナログ機器を同じレベルで語ってはいけないとも思いますが。
プレイに味を求め、単純にハイゲインを求めるだけではない玄人にはこのペダルの良さはわかると思います。
単純なサウンドもいいですが、それよりも奥が深いところで評価を発揮しているペダルではないでしょうか。


