大の里の横綱が中心の夏場所。とはいえ横審の稽古総見は酷いもの。どうも体調不良によるもので、連合稽古なども欠席し6日ぶりの土俵だったという。

 

豊昇龍に全然歯が立たずあっさり土俵を割ることばかり。琴櫻もそれに付き合ってというもので、人は人と自分のペースで調整していたようだが、稽古総見の出来だけみると何ら変化なし。これでは先がというところ。

 

その後調整し減量に励み、琴櫻と調整し圧勝したという報道もある。しかし仮にも大関が噛ませ犬的存在というのもどうか。他に大関はいない…

 

体調不良自体が気候によるのか忙しさによるかわからないが、横綱を目指す力士としてはあまり良い兆しではない。とはいえ大の里は何かとツイてる力士だけにさらっと優勝してしまいそうな予感もちらとある。それだけ上位もぬるいのだ。

 

ここで読売大相撲38年9月号を開く。この場所は北葉山が前場所優勝し横綱をかける場所。あまり触れられていないが双葉山の時津風が理事長在位時に唯一自らの手で賜杯をわたした場所であった。理事長就任時に鏡里が現役だったが鏡里は以降優勝せず、長く機会がなかったのである。

 

北葉山が横綱をかけるということが目玉だったのだが…

 

秋場所展望としておなじみの辛口天竜が厳しく各力士を斬る。だがそもそも書き出しから北葉山の名前を出さない。9分通り大鵬のもの?という副題の通り。大鵬で始まる。

 

大鵬に迫れるか柏戸の小題で始まり、6場所連続優勝と名古屋場所序盤まで連勝を続けた大鵬をたたえてる。しかし大鵬の型について指摘をし

 

自然体、恵まれた素質によってどう攻められても負けないという過信のようなものがチラホラとみられた。
相撲は自然体ではいけない。相撲に勝つためにもっとも都合のいいかたを身につけることが大成への近道である。
かたは数百年の歴史を持つ国技相撲が次第に築き上げた最上策なのである。こんどこそは大鵬も自然体ではだめということがはっきりわかったのではないか。

 

 

自由自在の大鵬を戒め、敗戦を薬にして今後の成長をと締めている。名古屋場所はあくまで大鵬の小休止の場所であって気力体力とも充実し全勝すると予想した。

 

そして最も倒す可能性高いのは柏戸とした。横綱だけに当然といえるが、このところケガ続き。しかし病み上がりであるとはいえ、秋場所前の稽古期間は1年で最も長いことに復調の理由を置いている。

 

北葉山については2ページ目の終わりごろに「三大関はまず大関相撲を」としてやっと名前が出る。 前場所の優勝者だがこのなおざりぶりは期待の低さだろう。ワザの集中力、相手力士の油断、土俵際のしぶとさをポイントにしたが、黙々と努力すればチャンスが巡るとも称え、褒めてるのか貶しているか微妙でもある。仮にも大関だがさんざん… 非常に辛口。この分では現在の相撲界は毎場所まぐれ優勝となるのか。