中盤突入の6日目。熱戦はそこそこあるものの星が潰しあいになっている。トップは照ノ富士だがこれに続く1敗力士は若隆景、玉鷲、湘南の海と敗れ、結びが照ノ富士に翔猿。翔猿相変わらず離れて取りうまく中に入ったものの、照はほどき、右を差すと左から突いて押し出した。いわば対戦の度に熱い相撲となっているこの取組。翔猿が破れ1敗もいなくなった。これで照ノ富士全勝に対し2敗が13人。大関2人に大栄翔、優勝2回の玉鷲に、元大関正代、若隆景などバラエティ豊か。

 

6日目時点で2差つくのは平10春の若乃花に対し2敗が曙・武双山・魁皇・千代大海・貴闘力・湊富士・玉春日・旭豊・朝乃翔・五城楼・水戸泉・安芸ノ州・朝乃若の13人以来。くしくも同じ13人。この場所曙が初日から2連敗。以降負けなく若乃花を追った。13日目にぶつかり若乃花に土をつけたが、武蔵丸琴錦と破り逃げ切られた。他の横綱大関は不振で貴乃花は休場、貴ノ浪武蔵丸いずれも8勝という場所としてはいまいちであった。

 

 

平成元秋などは千代の富士の独走で、当時の鏡山審判部長(柏戸)は優勝は2日目で千代の富士だったと言い放つほど。現況これに近いこととなっている。それが毎場所出場の横綱ならともかく年1~2場所の皆勤がやっとの限界横綱にここまで差をつけられるとは。まだ後半に休場可能性もあるとはいえ照ノ富士に実力で引導を渡すのも厳しい。

 

ちなみに平成元秋は6日目時点で全勝がほかに北天佑、1敗に水戸泉両国孝乃富士栃司といたが以後大崩壊。11日目で全勝千代に3敗が北天佑旭富士両国と一人旅であった。今場所どうなる?

 

各力士見ると貴景勝は押し切ることができず苦しい土俵。仕切りから息が上がっているようにも見える。霧島も力負けが目立ち一転危うくなってきた。大の里は逆に立てなおしている。どこまで星を上げるか。

 

なんにしても照ノ富士と以下の力士の実力差がくっきり表れている。どこまで追う力士が出るのか。