夏場所もいつも通りの荒れる云々だが、初日に上位7力士が全員黒星。このようなことがあっただろうか。どの力士も覇気がない。

 

過去2006秋に魁皇千代大海栃東琴欧洲白鵬の5大関が「いつも通り」敗れ、朝青龍まで稀勢の里に寄り切られる波乱があった。1980名は初日輪島・若乃花らの横綱大関5人が続々敗れたものの、結びの北の湖は栃光をあっさり下し貫禄を見せた。横綱の威厳はこんな時こそ光るものだ。

 

 

照ノ富士は強行出場だが大の里に組み止めながらすくい投げで土俵に這う。横綱が這いつくばることも珍しい。勘を取り戻す前に黒星が増え休場とみたが1日でギブアップ。もう限界は超えている。

 

貴景勝も皆勤は無理と考えたがわずか1日で消えた。とりあえず出ると言った心境で、何もできず土俵を割るのではやむを得ない。ダメであればすぐ休む。これが貴景勝の相撲哲学。

 

とにかく休場が多い。高安が2連勝からまたも休場。上位は潰し合い気味で連鎖はまだ続きそうだ。

 

 

琴櫻は2勝で豊昇龍霧島が1勝。霧島は辛抱の相撲で白星だが、熱海富士には突き倒され状態は相変わらず。琴櫻はあっけない省エネ相撲に加え、落ち着きがなくやはり足を痛めているのか。豊昇龍は初日こそ黒星ながらも粘りがあったが2日目は阿炎の突きをもろに受け惨敗。ようやく3日目に1勝。やはり軽量と型のなさを突かれているか? いずれも大関という相撲には遠い。調子があがるのだろうか。

 

 

初日のサンデースポーツでは豊昇龍以外の大関はまともに触れることもなかった。もはや格付けチェックの映す価値なしと同様? 相撲部屋の取組と称して動画配信の様子もあったが、肝心の相撲は酷い日にタイミングが悪い。本業をおろそかでは水を差すだけ。さらに中継もリニューアルしテロップや背景のCGが金色ベースとなったようだ。豪華と言いたいようだが演出がどこか軽い。かつての重厚な中継が懐かしい。コラボ云々も良いが入門者減少など厳しい現実にも目を向けるべきだろう。

 

 

番付だけは1横綱4大関と立派だが見かけ倒し… 大の里熱海富士といった面々は初日快勝だが2日目脆く敗れた。次の大関はいつになるか。4大関との入れ替えも十分あるだろう。全勝に役力士がすでにいない中でもはや混沌である。