番付発表。霧島の横綱がメイン。高安と宇良が小結に。宇良は序二段陥落からの新三役。ようやく三役も動きが出てきただけに悲願という所。しかし大関へと駆け上がる日本人が出ない。気づけば貴景勝だけが日本人大関。ようやく琴ノ若が狙う所まで来たがどうなるのか。

 

入幕が5人と多いが新入幕は2人。大の里は期待高いがもっと落ち着いてほしい。ろくに組み止めないまま前に出てバッタリのケースが多かった。もはや師匠の悪癖を受け継いでいる。幕内でどれほどやれるか楽しみではある。十両は再十両2人に新十両2人。幕下上位が若隆景に伯桜鵬などと下手な幕内より濃い顔ぶれ。

 

東龍が引退。長く十両に在位し幕内では壁が高かった。ようやく勝ち越したのは今年なのだがそれ以降ガス欠のように力が落ちてしまった。自己最高位更新、大勝のあと急激に番付を落とすケースは意外とある。モンゴルながら地味な相撲ぶりで目立たなかった。

 

力士数が599人。昭和54年以来の500人台に突入した。輪島北の湖全盛の輪湖時代以来ということになるがこの頃は人材豊富で何の悲観視もなかったはず。しかし現在は照ノ富士は開店休業状態で進退も迫る。他の大関も先が明るいと言えない。いやがおうにも暗い話を考えてしまう。

 

三段目が90枚だが序二段が98枚。序ノ口17枚。再度の三段目削減も近いだろう。新弟子検査基準の撤廃などで150センチ、50キロでも入門可能と半ば蔑んで宣伝されたが効果は見られない。やはり相撲部屋の集団生活がネックではないか。数字にはっきりと表れた以上、協会も待遇の改善も含めて本腰を入れるべき。