逸ノ城の続報も出ているがやはり飲酒によるトラブルが大きいのは一致。稽古を無断でサボり泥酔しているのでは親方が態度を硬化させるのも無理ない。

 

逸ノ城が夜な夜なこっそり部屋を抜け出し、モンゴルの友人らとモンゴルパブなどに繰り出していたことが発覚。

 

自立を望む逸ノ城が禁酒を誓ったため、湊親方は2021年暮れ、一人暮らしを許可。ところが、2カ月と経たないうちに、逸ノ城は飲み潰れて朝稽古をすっぽかしてしまう。再び師匠から大目玉を食らった逸ノ城は後日、湊親方にこう宣言した

 「これから親方とは弁護士を通さないと話しません」

 

逸ノ城は昨年7月の名古屋場所で初優勝を決める。ところがその翌月、逸ノ城は泥酔して日本相撲協会の仕事に穴を空けてしまった。その後も逸ノ城の素行は改善されず、湊親方は協会にこう報告。

 

「処分の当日から自宅マンション近所のスナックでベロベロになるまで飲んでいました」(マンション近くの住民)  

 

 「逸ノ城が大勢の友達を部屋に呼んで、酔って騒いでいる。うるさくて迷惑」    近隣住民から、相撲協会を通じて湊部屋に苦情が入ったのだ。湊親方はすぐさま逸ノ城を注意。するとそれ以降、逸ノ城と連絡が取れなくなり、稽古にも来なくなったという。

 

自宅マンション周辺では、朝方まで飲み歩く逸ノ城の姿が度々目撃されていた。 「もはや改心は見込めそうになく、親方は逸ノ城を引退させるしかないと決意。ところが、話をしようと何度自宅を訪ねても、本人は出てこなかった」

 

むしろ通常の引退としたのが最後の温情ともとれる。全て事実なら親方側を非難するのは酷ではないか。逸ノ城側の意見がないがそれほどの相違はないだろう。酒は断つのが難しいのだ。相撲界ではよくあること。

 

かつて南海龍という力士がいた。サモア出身でそれほどアンコ型ではなく固太りの体躯。小錦の弟弟子で順調に出世し幕内まできたが、欠点が泥酔癖。ハワイではビールが滅多に飲めないものだったらしく日本で飲み放題になってしまった。その場にあるビールをすべてのまなければ気のすまない性格だったらしく1晩に100本、樽をカラにした、2日飲んでいたといった話も。それだけならまだしも泥酔でガラスを割る、人を殴るといったトラブルも多くそのたびに小錦が現場に駆け付け収めてきたとか。とうとう本場所中に二日酔いで欠場する騒ぎを起こし親方が説得したが、酒を断てないと帰国、そのまま廃業してしまった。師匠も直後に急死。のちにプロレス入りで来日したがまたもやトラブルでクビになった。普段の人柄はよく大関も望めた人材だっだけに勿体なかった。酒と力士はつきもので若秩父がキャバレーで暴れた、魁皇が大暴れで誰も止められなかったなどエピソードは山ほどある。

 

さらに陸奥部屋で暴行騒動。安西という力士を霧の富士という幕下が日常的に暴行していたとか。正直力士間ではよくある話で集団生活である以上やむを得ない部分。陸奥の話にあるように兄弟喧嘩の延長の感はあり、あまり人格面の期待はできない。問題はその後で安西はコンプライアンス委員会に訴えたが結局事なかれ主義か、担当の花籠はじめ協会は円満引退に持ち込んだようだ。しかし安西は納得せず週刊誌に訴え今回表に出た。

 

陸奥は全て話して何も隠してない、協会側は「引退する兄弟子に対して、これ以上の罰は望まない」との理由で安西が取り下げたというが言い分が全く異なる。安西が誤魔化す意味は薄く、処分時点で公表された可能性もあるが隠され終ったのでは。他にも内々で済ませた事案があるのかと勘繰りたくもなる。今後どうなるか。