13日目。まずは正代大関陥落。不調の38歳玉鷲に敗れての陥落というのがこれまでの土俵を示すかのような幕切れだ。まともに当たっても受け身で下がるのみではこうなるのも致し方ない。大関13場所で2桁勝利が2場所とよくぞここまで持ったともいえる。昇進パーティーの直後に陥落というのも何たる皮肉。むしろこれがあるから励みになっていたか?三役以下も不甲斐ない力士が多い裏返しではある。これで1横綱1大関が確定。若隆景も6敗を喫し少なくとも来場所後まで大関はないだろう。
1横綱1大関は明治31春の横綱小錦、大関鳳凰以来125年ぶり。当時は横綱という地位も完全になく(明治23年に西ノ海が地位にクレームを入れたことで折衷策として考案されたもの)優勝制度もない時代で比較は単純にできない。照ノ富士も手負いで復活は怪しい状況。もう大関というシステムが現代に合わなくなってる証左だろう。貴景勝が最も古参大関で大関不足から朝乃山、正代、御嶽海と上げたもののいずれも早々に陥落とは協会の目論見も大外れ。八角理事長はじめ単なる過渡期を嘆くのではなく何か新制度を考案しては? 今日の貴景勝も気合8割といった相撲でかつて佐田の山もいっていたが「相撲は闘志。闘志がなくなればどうにもならない」を地で行っている。逆に言えば正代御嶽海は貴景勝より恵まれたものを持ちながら才能や素質にあぐらをかき勝負師的な面が不足していたのでは。相撲はやはりチンピラ的要素がある方が強い。
豊昇龍が貴景勝に敗れ2敗は高安一人に。3敗は4人。高安は輝、貴景勝と王鵬、豊昇龍阿炎の3敗同士対決。ここまでくると高安有利と確実に言えないのが高安のメンタル。この2年で昨年3月、今年春、秋と終盤まで争っているのだがとことんプレッシャーに弱い。
13~千秋楽の勝敗 15日間の勝敗
令3春 3敗 10勝5敗
令4春 1勝2敗 決定戦1敗 12勝3敗
令4秋 2勝1敗 11勝4敗
0勝→1勝→2勝と徐々に改善は分かるが果たして今場所は? ここまでくると優勝経験ありの貴景勝は強いだろう。
番付で言えば三役陣が大混雑。1横綱1大関では4関脇4小結でもやむを得ない。
豊昇龍 関脇 若隆景?
高安? 御嶽海? 関脇 正代
霧馬山 小結 大栄翔?
高安 小結 琴ノ若?御嶽海?
未だ勝ち越しが2名と不確定。大関陥落力士が2場所連続というのもイレギュラーで増枠は当然。上のメンバーのいずれかが入るのは決まりか。
次の大関は高安が近いのでは?実際4場所で40勝(最大42勝)と最多勝並。今一番安定している力士ではある。大関の昇進目安も3場所33勝(平均11勝)ではなく年間成績や三役在位など広い目で見る必要があるだろう。御嶽海正代とも実は起点(1場所目)は1桁でこのあたりに大関としての脆さの萌芽があったのではないか。