各メディアが選ぶ 2024年上半期ベストアルバム | Baby you a song

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You make me wanna roll my windows down,
…and cruise !

2024年上半期の洋楽ベストアルバムをまとめてみます。
 
海外の各音楽メディアが評価した作品の中から、特に高評価の10枚を選んでみました♪

2024年は一体どんなアルバムがキテるのか?
みなさんと一緒に見ていきましょう(*´∀`)o


『カウボーイ・カーター』/ビヨンセ (COWBOY CARTER/Beyoncé)
『カウボーイ・カーター』/ビヨンセ
(COWBOY CARTER/Beyoncé) 

R&Bの女王・ビヨンセが、世界の音楽ファンに問う“カントリーミュージック・アルバム”。
実はカウボーイには黒人が多かったこと、バンジョーは黒人発祥の楽器であること等々、黒人とカントリー音楽との深い関連性を理解できる一枚です。
アフリカ系アメリカ人公民権運動をテーマにしたビートルズ「ブラックバード」のカバーもナイス!

 

Blackbird

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『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』/テイラー・スウィフト (The Tortured Poets Department/Taylor Swift)
『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』/テイラー・スウィフト
(The Tortured Poets Department/Taylor Swift)

テイラー・スウィフト、11枚目のスタジオアルバム。
この作品のリリースに当たり、彼女は「(曲を書くことは)命綱だった」という趣旨のコメントをしています。
ビッグネームならではでの苦しみ・悩み・怒りを吐き出せる手段は、テイラーにとって作詞作曲をすることなのでしょう。
セールスを度外視した“やむにやまれぬ曲作り”って、まさにシンガーソングライターって感じがしてきます。


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『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』/ビリー・アイリッシュ (HIT ME HARD AND SOFT/Billie Eilish)
『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』/ビリー・アイリッシュ
(HIT ME HARD AND SOFT/Billie Eilish)

ビリー・アイリッシュのサード・アルバムになりますね。
バンドアレンジやカントリータッチの曲もあって、サウンド的には聴きやすい作品になっていると思います。
全体のテーマとしては、タイトルが象徴しているように過激と静寂のアンビバレンスでしょうか・・・。
収録曲の「CHIHIRO」は、ジブリの『千と千尋の神隠し』からつけられたそうです。


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『フューネラル・フォー・ジャスティス』/エムドゥ・モクター (Funeral For Justice/Mdou Moctar)
『フューネラル・フォー・ジャスティス』/エムドゥ・モクター
(Funeral For Justice/Mdou Moctar)

「砂漠のジミ・ヘンドリクス」の異名を持つエムドゥ・モクター、6枚目のスタジオアルバム。
西アフリカ・ニジェール共和国のギタリスト&シンガーソングライターです。
演ってることは、ニジェールの遊牧民・トゥアレグ族の音楽をベースとしたDesert Blues(砂漠のブルース)なのだそうですが・・・
なんだか、ちょっと「東京音頭」に聴こえてきます( ̄∇ ̄o)

 

Funeral for Justice


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『ダイヤモンド・ジュビリー』/シンディ・リー (Diamond Jubilee/Cindy Lee)
『ダイヤモンド・ジュビリー』/シンディ・リー
(Diamond Jubilee/Cindy Lee)

カナダのロックバンド、シンディ・リー7枚目の2枚組アルバム。
サウンドは何と言えば良いんでしょう。
50年代~60年代頃、はじめて“ロックバンド”というものが出てきた頃の時代の雰囲気??
ちょっと冒険したコード進行とか、ギターのエフェクターが無かった頃のペケペケ感と言いますか・・・。
ただこのノリで2枚組は辛いかも;;


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『タイガーズ・ブラッド』/ワクサハッチー (Tigers Blood/Waxahatchee)
『タイガーズ・ブラッド』/ワクサハッチー
(Tigers Blood/Waxahatchee) 

インディフォークシンガー、ワクサハッチー6枚目のスタジオアルバム。
相変わらず薬物や禁酒についての曲が多いんですが、決して悲観的なのではなく、逆にウキウキ明るく軽快な作品です。
“Tiger Bloodとは、薬物依存症で知られる俳優・チャーリー・シーンの言葉らしいですね。
血液型にはA, B, AB, Oの他に“Tiger Blood”があって、これを持つ人は依存症にならないんだとか?


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『ブライト・フューチャー』/エイドリアン・レンカー  (Bright Future/Adrianne Lenker)
『ブライト・フューチャー』/エイドリアン・レンカー 
(Bright Future/Adrianne Lenker)

USインディバンド・ビッグ・シーフのVo、エイドリアン・レンカー6枚目のソロアルバム。
森の中のスタジオで、気の合った仲間達とアナログ録音した作品だそうです。
シンプルなアレンジに、美しいメロディーと繊細な歌声が心に響きます。
でもジャケットは、これでいいのか?!?


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『アンダードレスド・アット・ザ・シンフォニー』/フェイ・ウェブスター (Underdressed at the Symphony/Faye Webster)
『アンダードレスド・アット・ザ・シンフォニー』/フェイ・ウェブスター
(Underdressed at the Symphony/Faye Webster)

アトランタ出身の若手インディフォークシンガー、フェイ・ウェブスター5枚目のスタジオアルバム。
クラシック用語でオスティナートというんでしょうか、同じフレーズを何度も繰り返す作曲法が特徴的なアーティストです。
こういう音、実は大好物なので、今のところ自分の中では2024年のベストアルバムかも^^
ちなみに彼女の趣味は、ポケモンとヨーヨーだそうです。

 


Thinking About You

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『アイ・ゴット・ヘヴン』/マネキン・プッシー (I Got Heaven/Mannequin Pussy)
『アイ・ゴット・ヘヴン』/マネキン・プッシー
(I Got Heaven/Mannequin Pussy)

フィラデルフィア出身のインディパンクバンド、マネキン・プッシーの4枚目。
アグレッシヴなパンクナンバーとメロディアスなパワーポップが混在した作品です。
トータル30:05ですが、彼らのアルバムとしては初めての30分超えなんだそうな・・・。
ちなみにバンド名は、過去に性的玩具として扱われたことに対する怒りを表現したものだそうです。


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『オンリー・ゴッド・ワズ・アバヴ・アス』/ヴァンパイア・ウィークエンド (Only God Was Above Us/Vampire Weekend)
『オンリー・ゴッド・ワズ・アバヴ・アス』/ヴァンパイア・ウィークエンド
(Only God Was Above Us/Vampire Weekend)

ヴァンパイア・ウィークエンドの5枚目、約5年振りとなる新作ですね。
彼等の面白さは、ロックバンドでありながら使用楽器にこだわらないところだと思います。
「ピアノがなけりゃ、木琴でも何でもいいや」みたいな?
この作品も、そんな彼等の魅力がテンコモリ。自由に音楽を操ってる雰囲気がたまらない一枚です♪



あと、評価の高いアルバムを数枚挙げるとすれば・・・

『ディーパー・ウェル』/ケイシー・マスグレイヴス
(Deeper Well/Kacey Musgraves) 
『ブラット』/チャーリーXCX
(BRAT/Charli XCX) 
『ラス・ムヘレス・ジャ・ノー・ジョラン』/シャキーラ
(Las Mujeres Ya No Lloran/Shakira)
『ラディカル・オプティミズム』/デュア・リパ
(Radical Optimism/Dua Lipa)
『エターナル・サンシャイン』/アリアナ・グランデ
(Eternal Sunshine/Ariana Grande)
『ウォール・オブ・アイズ 』/ザ・スマイル
(Wall of Eyes/The Smile)
『ブルー・リップス』/スクールボーイ・Q
(Blue Lips/ScHoolboy Q)
『ディス・クラウド・ビー・テキサス』/イングリッシュ・ティーチャー
(This Could Be Texas/English Teacher)
『ダーク・マター』/パール・ジャム
(Dark Matter/Pearl Jam)
『ライト・プレイス、ロング・パーソン』/RM
(Right Place, Wrong Person/RM)



まだ色々あるけど、こんな感じでしょうか。

傾向としては、ワクサハッチー、エイドリアン・レンカー、フェイ・ウェブスター、ケイシー・マスグレイヴスなど「フォーク・ソングが来た~!」って感じです。
戦争の時にはフォークやカントリーなど、アコースティックが流行ると言いますよねえ・・・
図らずもビヨンセのアルバムも同様だと思います。

この流れは続くんでしょうか。

2024年下半期も、素晴らしい作品に期待しましょう(`・∀・´)b