認知症の母と同居生活〜冬〜

認知症の母と同居生活〜冬〜

認知症の母と2人暮らしの同居生活。笑顔と理不尽を繰り返す生活で、愚痴や暴言、思いを書いていこうと思います。

Amebaでブログを始めよう!
久しぶりのブログになります。
4月下旬に書いてから半年…

母の症状はかなり進行しています。
失語が出て、言葉は話せますが
何を伝えたいのかわかりません。

例えば…
母「ここはどこですか?」
息子「ここは家だよ」
母「ヒモの上にいるんですか?」
息子「ヒモ?って紐のこと?」
母「ヒモってなんですか?」

こんな感じです。
何かを伝えようとしても、
言葉の意味を忘れてるようです。

大変だ、どうしよう…など
言い出しても、何が大変で辛いのか
まったくわかりません。

また、誰かがそばに居ないと不安で
起きてる時は5分おきに部屋を覗きに
きます。
寝付くまで繰り返し、不安になり
わからない言葉を聞く毎日。
落ち着かせるため、大丈夫という
言葉を日に100回近く答える。
そして、次の日も同じ事を繰り返す。

人として生きるとはなんだろうと
考えてしまいます。

不安にかられる毎日。
なぜここにいるかわからない毎日。
親しい人たちを忘れ、趣味も忘れ、
時間を忘れ、家族も忘れて。

残るのは、何かわからない不安、
死への恐怖、食べられない恐怖、
一人になる寂しさ。

私にはこれが人として生きてること
になるのだろうか。と考えてしまい、
何が出来るのかわからなくなります。

今の自分が母と同じ状況だったら
こんな苦しい思いはしたくない。
そう思います。

でも、今の母は死ぬことも恐怖であり、
わからない不安を抱えながら
生きることしか出来ないように見えます。

認知症の方の幸せは誰にもわからない。
幸せか不幸かは、周りの人間が決めるもの
だと思えます。

周り人間が親として最後まで看取れば、
親であるし、他人と扱えば他人になる。

ただただ、出来ることなら笑っていてほしい。
残り少ない時間にどれだけ笑ってもらえるか
それだけが今の目標になります。