今回の修理は連休前に持ち込まれたエンジン不始動のda17エブリィ
点検の結果オイル劣化によるカムシャフト折れ
スラッジだらけのエンジン 内部の状態も良くないため、修理よりも中古エンジンにサクッと交換してしまうのが費用的に安く済みそう
予め中古エンジンをお取り寄せしておきました。 場所と手間をとる仕事ですから、連休中に作業を済ませておくのが良さそうです。
世間は大型連休 交換作業をじっくりやらせてもらいましたヨ
このお車 5ags(オートギアシフト)です
エンジン交換ですからクラッチも外さなくてはならないため、このように診断機を使ってオイルを排出していきます ags本体を分離するのに必要な行動
電源を遮断したらシフトノブロックを外してニュートラルにしておきます。
ags本体がとれて、ミッションごとエンジンを下ろして行きます。
配線やパイプ リンク等が残っていないか注意しながら下ろして行きます。
エンジンを降ろすことによって、リフトの重心が変わり、車体が落下しないように注意を払います。下敷きになったらタヒ亡
エアコンコンプはボディ側にタイラップで寄せておきました。
ミッション分離OK 5agsユニットさえはずしてしまえば普通のミッション脱着と変わらない作業
古いエンジンはゴロンですね。
新エンジンにミッションを取り付け後、車体にドッキング成功
何故かリアのヒーターホースが合わないと思っていたら、グレードの違いが発覚!当方はジョインですからリアヒーター付き。新エンジンはリアヒーター無し車
追加作業に戦慄
上に写っているエンジン後部のヒーターハウジング2箇所を移植するだけで済みました💧
※作業される方はご注意下さい
脱着が終わるとエンジンを長くアイドリングさせて水漏れや異常が無いか点検していきます。
冷却水の回りが良く無いためサーモスタットを交換 水温もバッチリになりました。
乗せ変えたエンジンは当たり、静かで調子が良いようです。「……あれは良い、ものだ………」
指定ミッションオイル75W注入 5ags用ですね
だだのマニュアル車は75w80の粘度となります。
指定粘度から外れると、冷寒時、少しギアの入りが悪くなりますよ。75w-90とかは少し硬いですね。
その他プラグ、オイル類、ベルト等は交換です
最後に5ags初期設定を行います。
なんかヴィーンガチャガチャっとクラッチとAGS本体が勝手に動きまくります。
作業自体は診断機に従うだけの簡単なお仕事。
試運転して更に正常かどうか確認 異常無し
5AGSは独特な乗り味ですね。私はマニュアル車に馴れているのでOK この変速感覚がダメな方もいるという。
お役御免 打ち捨てられたエンジンたち スクラップ行き
「もののあはれ」
最近エンジンオイル管理不足の修理が続きますね。
エンジンオイルは定期交換をオススメ致します。特にターボ車は早めで。