エスティマチャージランプ点灯 | くるまの整備・鈑金屋さん 

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茨城県筑西市にて 自動車整備、修理、鈑金業を営んでおります。日々のあれこれを徒然なるままに…

チャージランプ点灯という事で、レッカーされて入庫したgsr50エスティマ。
恐らくはオルタネーターのブラシでしょう。異音などはありません。
現在の総走行距離は28万キロ超えです。
エンジンはぎっしり詰まっていて、この3.5v6エンジンは同じエスティマ2.4lエンジンと比べて整備性は最○仕様となります。
もしオルタネーター交換となると、バンパーやラジエーター、クーラーコンデンサなどを外さなければなりません。 
2.4lエスティマのオルタネーターならば脱着無しで後ろからブラシ交換ができます。
できれば裏技を使い、オルタネータ脱着無しでブラシ交換が出来ないか考えながらバラしていきます。

ネットをあさり、オルタネーターを外さないでブラシ交換をしている事例はないか、調べても出てこなくて焦燥💦(サボるための努力は惜しまない)
そうは言っても工賃や部品を負担するのはお客様で御座いますから、費用を圧縮するのも私の努め。
エキマニの遮熱板、オイルゲージを取り外しスペースをつくり、オルタネーターカバーをはずしていきます。エキマニ本体のひだが当たり抜けない。あと数ミリ、クリアランスが取れたら外れそう。
ここまで来たらやるしかない『引かぬ 媚びぬッ カイリーミノーグ!』
だめなら諦めてリビルドオルタネーターに交換しましょう。
僅かな隙間からベルサンで当たる部分だけ削りました。
ベルトサンダーとは鈑金屋が必ず持ってる三種の神器になります。
このくらいの研磨なら直ちに影響の出るレベルではない?!
ヒャッハー外れたー!まさに僥倖、カバーさえ外れてしまえばブラシを交換すだけの簡単なお仕事w
と喜んでいたのも束の間、2本あるブラシホルダーの奥側のネジがナメてしまい破壊して取り出すことになりました。
破壊検査の為2時間のロスタイムw⚽
とても硬い+ネジを狭い隙間から外すため気をつけて作業しましょう。
ベビードライバーよりラチェットドライバーあたりで真っ直ぐトルクをかけて外しましょう。
兎に角狭い。手が痛い。
こんな狭い隙間でネジを嘗めてしまっては復帰出来なくなる可能性大
何とか外したブラシ 使用限度ですね。
左の取り付け部が千切れてるw

新品を取り付けたらピンを抜いてください。

交換後、無事発電するようになりました。作業される方は、スペースが狭いので、適正な工具で安全に作業を行ってください。作業前にバッテリーターミナルを外し、作業が終わったらリセット復帰するのを忘れないで下さいネ。