「オオトラカミキリを育てる2-採卵編1-」のつづき

一昨年は、もっと長く香りが残っていた記憶があるけど。

今年は香りが1週間保たないということに気付いた。



■産卵セットver.3
切り口から発する香りは弱いが、剥がした樹皮からはまだかなり強くモミの香りがする。

そこで今回は剥いだ樹皮をキッチンペーパーに乗せて軽く霧吹きをして包む。

そのうえから軽く叩いて再度キッチンペーパーで包んだものに樹皮を乗せて設置してみた。

水分を少し含ませて包むことで香りの持続、叩くことで軽く組織を破壊して少しでも強く長く香りを出すことを狙った。


実際のセット内容
包みに入れられなかった樹皮は一般的なやり方と同じようにティッシュの上に置いた。

モミの香りの効果か早速Aは産卵場所を探し始めた。
ここでようやくBに動きがあった。
Bは身体を強張らせたかと思うと産卵管を伸ばして卵のカスのようなものを出したのだ。
そして今までのように落ち着ける場所を探しての移動ではなく、産卵場所を探すようにケース内を彷徨き始めた。


気温的には、長野に遠征に行く日が30度オーバーで今期ラストチャンスかもしれない。
遠征後の結果はどうなるか?


採集から18〜19日目の状況。
A:7個
B:8個

▼状況

Aはこれまでのセットの中で1番産卵をしたし、Bもようやく産卵した。

やはりBがセット後に見せた動きは産卵スイッチが入っての行動だったようだが、何の理由があってここまで産卵しなかったのかは不明のまま。

ただ、強いモミの香りとその持続がオオトラカミキリの産卵スイッチの鍵となるようだった。

 
 Aの産卵セットの結果(内4個は前回のもの)。

 
 

Bの産卵セットの結果。

 
週中に30度を超える日があったので再セット。

採集から18〜19日目の状況。
A:0個
B:9個



Aはもう産まないと考え小さいケースに移動。
その後、採集から23日目に死亡。
Bは元気なので、幼虫用に持ってきた材の余りを使って再セット。

採集から〜25日目の状況。
B:5個(1個は回収前にダメになっていた)

Bが採集から24日目に死亡した為、今シーズンの採卵は終了。

合計
A:15個
B:22個


■産卵に難儀した理由
雨不足により材自体に含まれる水分量が少なかった?ことで、オオトラの産卵を誘発させる為の香りが弱く、空気の乾燥で香りの持続力も無かったことが理由だと思う。
(あくまでも人の感じられる範囲での違いが香りなだけで実際は違う物を感じてる可能性もある)。

今回、半分思いつきで産卵セットに入れていた枝の樹皮を剥がして使ったけど、伐ってきた枝を半日程度でも水入れに挿してから樹皮を剥がすとより効果があるかもしれない。


卵の管理
今回は卵での死亡率が高い。
ケース内に入れておくと空気が乾燥しているのか卵がヘコんでくる。

卵は一昨年と同様に回収してキッチンペーパーを敷いたケースへ移動して管理。

卵に触れないように霧吹きを行うも、黒ずんでいったりカビに巻かれてぞくぞくと落ちる。

割合としてBの卵の方が落ちやすく感じたが、Aの卵も始めの方に回収した卵と比べて後から産んだ卵はダメになりやすかった。
本来交尾してスグに産む(と思われる)もので、交尾から時間が経ってから産んだ卵は雑菌への抵抗力が弱いのかもしれない。

卵自体は37個回収しているが、孵化しているのは現状その半分程度。