今回は、タテジマカミキリとモンローマイマイを狙って三浦半島に行ってきた。

カミキリはともかく、マイマイカブリは急にどうした!?
となると思うが、全くもってその通りである。

理由は書けば長くなるが、
「トゲフタオ捕ったから、次に何狙ったらいいかわかんない」という話をしたら、Yさんが「K山でタテジマカミキリか●市でマイマイ探したら?マイマイは難易度高いけど」と回答されたから

-終わり-

タテジマカミキリは、雪降ったばかりだからちょっとなぁキョロキョロ
そうなると低山とかで狙えそうなマイマイカブリを狙ってみるか口笛

で、モンローマイマイで調べると三浦半島周辺ばかりヒットする。
じゃあ、交通費もあまり変わらないから三浦半島付近で。

そして、地図を広域にした時に気付く。
房総でタテジマカミキリ捕れるって聞いたことがあるから、ホストの木があればタテジマカミキリもいるんじゃ?

調べてみると棲息しているらしい。


じゃあ、両方探そう!
知識の無さゆえに可能な気●いの発想。


ちなみに
長いこと引っ張ったけど、どちらも捕れなかった。


タテジマカミキリについては、カクレミノ、幼虫がいる痕跡や越冬時の様子等を調べ、マイマイについては、マイマイカブリやオサムシの捕り方を書いたブログをそれなりに読み漁った。
あとは、付近の古い生態調査のpdfを読んでみたり、登山口へのルート等を調べた。


当日
始発は流石にちょっと・・・。というモチベーションなので、5時半に起床し出発。
ギリギリ通勤ラッシュを回避することに成功し、8時過ぎにポイントの最寄り駅へ。


ちなみに、撮るようなものが特になかったのと面倒だったのでほぼ画像はない。
ポイントが特定出来そうな画像ばかりというのもあるけど。

登山口に入ってすぐに良さげな浮き材を発見!
材も部分的にかなり柔らかいし樹皮もかなり残っているし条件としては良さそう。

とりあえず、何かしら虫は出るだろ。と思い叩いてみるも何も出ない。

まぁ、いいか。

何事もなかったように散策に戻る。
少し登ると、アホみたいに倒木がある。

これは流石に何かしら虫が出るだろ!
出たのは、コクワの幼虫、ムカデ、ヤマトタマムシの死骸等。


柔い部分からせめてオサムシとかゴミムシが出て欲しかったんだけキョロキョロ
狙ってない時は出る癖になぁムキー

斜面に立ち枯れのいい感じに腐朽した切り株とかないのかと探していると、
カクレミノが目に入った。よく見るとそれなりに生えている。

斜面を登ったり降りたりしながら、片っ端からカクレミノとその周辺の木を見ていき、
良さげな材があれば叩くを繰り返す。


幼虫の痕跡や新しめの羽脱痕が見当たらないからいないっぽい!というのはわかったうえで、一身上の都合により移動してきた個体がいるかもしれないと信じて(妄想)ひたすら見ていった結果。


いなかった。


材も、コクワ!ゴキ!ゲジ!ムカデ!ダンゴムシ!と心が昂る虫は出なかった。


はい、次ー。
斜面に生えるカクレミノ。


また少し進むと、根返りを発見!
土の湿り具合に不安があるが、これはオサムシタイム突入か!?

オラァ!

ボコッ

1発目で謎の穴が出現。
これは一体・・・!?

は?


M I Y A M A !

今日ほど、ミヤマが出て悲しい思いをした日はないよ。
ラベルの横に「とほほ大賞2024ノミネート個体」とでも書いておくかキョロキョロ

そして、これが今回のハイライトとなった。
とほほえーん


材があれば叩きマイマイを探し、カクレミノがあればカミキリを探しながら散策を続ける。

突如、犬のような鳴き声が聞こえた。
「三浦半島には、チワワの野犬でもいるのか?」


チワワとはいえ、血に飢えればもはや猛獣。
もし、声の主がチワワの集団なら襲われれば肉片一つ残らない・・・。






正体は、タイワンリスだった。
鎌倉やら江の島で何度か見たことはあったけど、鳴き声は初めて聞いた。



正体がわかったことで安心して散策を続ける。
途中からカクレミノが見当たらなくなったので、登山道を外れて進む。
少し登山道を外れるとカクレミノの群生地と言っても過言ではないくらい生え散らかしていた。

しかし、タテジマカミキリは見つからない!
自分の探し方が下手なのを差し引いても、タイワンリスの手により滅ぼされたのでは?と思うくらい見つからない。


途中、一部がフレーク状になっている立ち枯れや赤枯れした立ち枯れ等を見つけて叩くも三浦のいつメン(ゴキ、ゲジ、ムカデ、ダンゴムシ)しか出ないえーん
あまりにも、良さげな虫が出ないからユミアシゴミムシダマシ?とキノコムシを回収(ミイデラゴミムシっぽいのも落ちたがロスト)。



正直、さっさと諦めてガッツリ材を割ればタマムシの幼虫とか越冬中のスズメバチくらいは出せたんじゃないかと思った。


13時に頂上へ到着し、15分程度携行食を摂りながらどのルートを攻めるか考える。

別ポイントへの移動も考えたものの、今回はこの山で過ごすことにして、尾根沿いを進む。



死ぬほどカクレミノがない&降りれないレベルの斜面ガーン
この山に留まるにしても別のルートを行けばよかった・・・。
一応、怪しい倒木を見つけては叩いたもののコクワとかミルワームとかそんなのばかり。15時頃、下山ルートへ。


低山とはいえ用心に越したことないので、暗くなる前に山での散策を終了してマイマイの物件探しをしながら最寄り駅に向かった。
道路の真横にブッシュで隠れた良さげな赤枯れ材があり、叩くもムカデ、ダンゴムシマンションだった。



結果
■タテジマカミキリ
各方角の斜面に生えるカクレミノを幼木から成木?まで探すも見つからず。
まさか、痕跡すら見つけられないとは。
一応、古い越冬時に削った痕?のようなものや古い羽脱痕のようなものは見つけたものの、令和最新版は見つからなかった。

■マイマイカブリ、オサムシ
一応、マイマイに関してはインターネットでの学習に加え、過去に都内と山梨で出してはいるから材の条件としては、変な材は叩いていないハズ。
ただ、散策をしていてる時に、キセルガイ?はいるが肝心なカタツムリが殻すら見つからない点が気になった。
オサに関しては、ただただオサ堀りの勉強が必要だなと感じた。たぶん、オサは普通に捕れる虫だと思うし。
実際のところどうなのかはわからないけども。

マイマイ、オサを狙うなら谷戸なんだろうかとか考えたが、マイマイ、オサを狙って採集したことのない自分には答えは導き出せなかった



結果はわかりきっていたけど、なかなか面白い散策だった。
出た時はガッカリしたけど、情報として知っていただけの三浦半島のミヤマは個人的になかなか価値があるし。



暇つぶしがてらの体験学習のつもりが、大量の宿題を突き付けられる結果となったけど、なんとなく興味のある虫に関しては、1人で特攻して見えてる壁に思いっきり正面衝突した方がどうにか答えに辿り着こうという気持ちが出るし、これが自分に合ったスタイルなんだろうな。
流石に、オオトラみたいに通って捕れないのはもう勘弁だけど。


この日捕った虫
・ミヤマクワガタ
・ユミアシゴミムシダマシ?
・キノコムシ?