今シーズン4回目。
平日休み。
晴れているなら行かないといけない。
でも、今回ダメなら心を守る為にも、今シーズンは終わりにしたい
もう心も身体(主に膝)もボロボロなんだよ。
5時半に起きて、膝サポーターを装着したり、足首にテーピングをしたり準備して6時に出発。
先週と比べて気温も下がり、照りつける陽射しも秋のものへと変わっていた。
気温は多少下がっても30度以上あるし、数日間晴れが続いていたから樹皮の状況も理想的なハズ。
8時前にポイントの最寄り駅へ到着。
身体が重い。
前回1〜3回は2日に1度のペースで行っていたのにその時より明らかに身体が重いし疲れを感じる
まだ、ポイントに向かってるだけなのに•••辛い。
オオトラ採集は捕れない回数だけステータス全体にデバフがかかる仕様なのか
8時半にポイントへ到着。
3回目の時は、前日に雨が降っていて樹皮が濡れていたけど今回はしっかり乾いてるし、早い時間から産卵してる個体がいてもいいんじゃないか?
頼む。いてくれ!
まぁ、そんな固体はいなかったんだけど。
やっぱり、今回もダメそう
まだあわてるような時間じゃない。
ゴールデンタイムまで少なくとも2時間近くある。
前回、前々回の採集された場所や朝からの陽当りを踏まえ、これまでに得た情報、自分の考えを捏ねくり回して
ゴールデンタイム中どう動くかを尾根沿いを往復しながら考える。
まず、メインで見るのは2箇所とした。
①前々回オオトラが2頭捕れたというモミ林の斜面
②前回Kさんが捕まえた尾根沿い
①はコナラとモミの成長速度の差?で出来た空間によって、朝〜夕方で所々地面まで陽が当たるようなポイント。
②は樹冠からもしくは林内を飛んできたのがついてるんじゃないかと考えているポイント。
①のポイントは降る時に木を揺らしそうだから、刺激しないように昼過ぎまで無視を決め込む作戦に決定。
10時過ぎ、ようやくオオトラ狙いのおじいさんが1人現れる
軽く挨拶だけして別れる。平日はやはり人が少なくていいな!
11時を過ぎ、いよいよゴールデンタイムに入るが、何も変わらない!むしろデカい雲がちょくちょく陽を遮って状況は悪化しているとも言える
11時45分。
ふとモミを見ると•••
!?
マジか•••!?え?
コレは、オオトラじゃね?
ようやく!ようやく来た!
そ〜っと近づいて•••。
ハッ
セミかよ!
そうだよね。
そんな簡単にね。捕れるワケがないんだよ。
運とか持ち合わせてないんだから
ヒグラシ、ツクツクホウシは紛らわしいからモミの樹液を吸うと重度のアレルギー症状が出る体質とかになって欲しい••••。
その後、尾根沿い徘徊を再開。
12時半。
いよいよ、①のポイントに入る時が来た。
メチャクチャ期待してる木は、斜面の1番下。
遠目に周りの木を見ながら降りていく。
いない!
見つからないまま本命の木まで来てしまった
上から降りてきてないのか!?
••••?
••••••!!!
いた!今度は間違いない!
逆光で影にはなっているが、5mくらい先にいるのは形、サイズ的にオオトラだ!セミじゃない!
しかし、感動している暇はない。
こちらに気付いて、擬態をやめてカミキリムーブで螺旋状に登って逃走している!
やっと掴みかけたチャンス!
ここで失敗したらおしまいなんだ
逆光と足場の悪さに苦戦しつつ網を被せるも、網の経が大きすぎて、隙間から余裕で逃げていくオオトラ。
逃げた方向に回り込み再度網を伸ばそうとするも、枝が邪魔で被せられない!
そうこうしている間に、6mくらい上の枝に移動している!
確か、枝の下を歩いてる時に揺らして捕らないと飛んで逃げられるって聞いたな
ロッドを伸ばしつつ、安定した足場を確保して再度枝を見ると•••
見失った••••
イチかバチか、枝下に網を入れて揺すろう!
ガサガサガサ•••••••••
ガサガサ•••••
•••
入ってるか?
チラッ
枯れ枝しか入ってない
もうダメだっ!おしまいだぁ!
ようやく、見つけたのに逃げられるとは
なんと情けない!そして酷すぎる
写真も撮ってないし、こんなの実質見つけてないのと一緒じゃんか
──終わった。
2023年 夏、終了のお知らせ。
まだだっ!
どうにか、心のボタン連打(パチンコ脳)で、心が折れるのを回避!
まだ、周りの木に希望があるじゃないか!
→なかった。
あんまりだ。あんまりな結果だ•••。
もう悔しいやら悲しいやらで木の上を見る気も起きない。
名探偵ピカチュウのしわしわピカチュウよりもしおしおの状態で、オオトラがいた木の下に戻ると•••
虫と目があった。
嘘だろ•••!?
オオトラが地面にいる!
実は、網に付いていて気付かずに落としてたのか!?
カミキリ苦手だから、直接持ちたくはないんだけど、そのまま手でいった!そして、ケースへ!
よっしゃぁぁぁあ!
とうとう捕まえた!やったぁぁあ!
1頭捕まえるとこれまでの疲労感等のデバフが吹っ飛ぶのが採集者というもの。
俄然ヤル気が出てきた!まだ、捕れるかもしれない!
尾根沿いに出ると、朝会ったおじいさんがいたから、捕まえた事を報告。
おじいさんは捕れていないようだったけど、捕れてる人がいて良かったと話していた。
その後、前回夕方に軽く挨拶だけしていた大泉洋に似ているおじさんがやってきたので報告。
大泉さん(仮)にオオトラを捕まえた木を教えると、「昨日来た時に見てた木なのになー!」と悔しそうだった。
そりゃあ、悔しいだろうな。
俺がいなければ今日捕れていた確率が高いんだから
オオトラを探したり、先の2人と再開する度に少し話したりを繰り返す。
14時過ぎ、②のポイントを登りきった所で30分くらいおじいさんと雑談。軽く1周して帰るとのことなので別れて、②のポイントを降る。
あっ!
捕れる前はメスだけ捕れればいいやって思っていたけど、オスも捕りたいなぁ
そして、来シーズンは激薄ポイントでも探すのと開拓もしていかないとな。
こうして、2023 夏を無事終えたのだった。