今日のテーマ

 

ワーキングメモリが弱いと仕事に影響する

 

皆さんこんにちは、きつねです。

ワーキングメモリという言葉を聞いたことはありますか?最近では、結構耳にする言葉なんじゃないでしょうか。

最近では様々な研究が進み、数々の論文が発表されていますので、それらをもとに、ワーキングメモリの役割をわかりやすく紐解いてみました。

 

 

このワーキングメモリですが、低いことによって仕事などに様々な影響があります

例えば、容量が悪い、理解するのに時間がかかる、問題を解決できないなど・・・

 

 

ですが、逆に言うとワーキングメモリを理解してしまえば自分の悩みやその解決方法が見つかりやすくなるってことでもあるんですね。

 

 

ということで、今回は

 

 

・ ワーキングメモリって何?

 

・低いと仕事とどう関係があるの?

 

 

といった2点に基づいて解説していきます。

 

 

 

ワーキングメモリって何?

 

 

 

まずはここですよね。ワーキングメモリのことをそもそもあまり知らなかったら、どうやって活用していいかもわかりませんから。

 

 

ワーキングメモリとは一言でいうと

 

頭の黒板

 

のようなものです。

 

 

私たちがいつもメモを取るように、脳みそだってメモを取るんですね。

このメモ機能が高いか低いかで、人の考えたりする機能まで働きが左右されるのです。

 

 

 

人の記憶は三種類

 

私たちの持つ記憶は大きく分けて3種類あり

 

 

・即時記憶:1分以内に使われる記憶(ワーキングメモリ・短期記憶)

 

・近時記憶:数分から数日の間に使われる記憶

 

・長期記憶:月単位や年単位で使われる記憶

 

 

に分けられます。

 

 

テスト勉強で得た知識は近時記憶で、長ーくしてきた仕事の記憶なんかは長期記憶として保存されるといったすみわけになっています。

 

 

それなら、一分しか使わないワーキングメモリってしょぼいじゃん!たかだか1分の記憶が難に役立つんだよ!と思った方、甘いですよ。

 

一分しか使わないからこそ、目の前で起こっていることに対してはかなり的確に使われることがわかっているんです。

 

 

 

ワーキングメモリが弱いとどうなる?

 

ワーキングメモリには

 

 

①注意力を上げる

 

②文章の読解力を上げる

 

③推論能力を上げる

 

④学習能力を上げる

 

⑤問題解決能力を上げる

 

 

 

といった役割があることがわかっています。

これはただ私が言っているわけではなくて、北海道大学の研究や京都大学の教授なんかが言っているようにきちんとエビデンスが存在しますからご安心を。

 

 

それでは、このような役割を持つワーキングメモリが弱いとどうなるのか、見ていきましょう。

具体例に当てはまった人は要注意ですよ!

 

 

①注意力を上げる

 

 

 

私たちの注意力ってなんだと思いますか?

長く集中できること?確かにそうですが、それだけではありません。

 

 

・複数のことに注意を向けれる

 

・注意を向ける対象を切り替えることが出来る

 

・いらない情報への注意を抑えることが出来る

 

 

こういったことも、わたしたちの注意力にあたるのです。

 

そのため、ワーキングメモリが弱いと、これらが出来なくなるので

 

 

・一つのことに集中しすぎて他のことがおろそかになる

 

・終わったことにいつまでも意識が向いている

 

・外の音や会話の声に注意が言って集中できない

 

 

といったようないわゆる注意散漫な状況が出来上がるわけです。

 

 

また、ワーキングメモリの注意機能は長期記憶の中から適切な情報を検索することにも役立つので、ここが弱いと後に説明する学習能力や問題解決能力に関わってきます。

 

 

②文章の読解力

 

 

 

 

文章を理解するときは、まず先に読んだ文を覚えて、その分を思い出しながら次の文を理解していきます。前の文と次の文を同時に使うわけですね。

 

この二つの文を同時に扱うためにはワーキングメモリに前の文を保存し、次の文を読みながら保存した分を再生するといった作業が必要となります。

 

・読み終わったのに結局理解できなくてもう一回読み直し

・読んでる途中で前の文の内容がわからなくなって読み直し

 

なーんて人はちょっと注意が必要です。

 

 

仕事に当てはめてみましょう。

一つの資料を5分かけて何とか理解する人、一分できちんと理解する人、どちらが仕事ができる人間だと思いますか?

 

もちろん、後者ですよね。

こういった人は、ワーキングメモリが高いから資料を理解するスピードも速いのです。

 

 

 

③推論能力

 

 

 

推論能力とは自分の頭の中で考えを組み立てる力のことです。

この推論能力の中でも特に、物事を比較するときにワーキングメモリが働きます。

 

 

例えば、Aの車とBの車のどちらを買うかで迷っているとしましょう。

この時決め手となるのは値段や見た目、機能などいろいろなメリットデメリットを比較してどちらがいいかということになるかと思います。

 

 

でも、買った後で

なんでAを買っちゃったんだろう。よく考えたらAよりBのほうがいい商品なのに

なんて思っちゃうことが多い人っていませんか?

 

 

これは、ワーキングメモリの低さからくるものなんです。

比較するときに、片方の情報だけに注意が向いてしまったり、メリットだけを見てしまうことできちんとした比較が行えていないということですね。

 

 

仕事でもそうじゃないでしょうか。

情報をうまく比較できないと、なぜこっちを選んじゃったんだろうなんてことになりかねないので注意が必要ですね。

 

 

④学習能力

 

 

 

 

 

この学習能力は、注意力のところで少し紹介した、長期記憶の中から必要な情報を検索する力が関わってきます。

 

 

皆さんは容量がすごくいい人に出会ったことはありませんか?

容量がいい人は、新しいことでもすらすら覚えて、なんであんなに覚えがいいんだろうと疑問に思うことも多々あると思います。記憶力がいいからでしょうか?

 

 

確かに、記憶力がいいという人もいるかもしれません。

ですが、容量がいい人が一番優れているのは記憶力よりもむしろ「関係のある情報を記憶から引き出し、関係ない情報は切り捨てる」力なんです。

 

 

わかりやすく極端な例を出しましょう。

私たちがテレビのリモコンを押したとき、偶然雷が鳴ったとします。この状況で、「リモコンを押したら雷が鳴った」と考える人はめったにいないと思います。

まあ、その可能性もゼロだとは言い切れませんが・・・

 

 

この時私たちは、「テレビのリモコンを押したらテレビが付く」という情報を記憶から検索して引き出し、逆に雷が鳴ったという関係のない情報は考えないように切り捨ててるんです。

 

 

仕事でも、新しいことを習ったときに今ある情報に落とし込める人は容量がいいですし、逆に関係ないところまで見て疑問に思う人は容量が悪くなります。

 

 

ただ、容量がいい人は自分が持っている情報を優先で考えるので、全く新しい法則なんかは見つけにくいといったデメリットもあります。

 

 

しかし、それは基本的に芸術家や発明家など新たな何かを生み出すような人たちの話ですので、普通に仕事をする分にはやはり容量がいいほうが得でしょう。

 

 

 

⑤問題解決能力

 

 

 

 

これは、今までのまとめのような部分になります。

 

 

何か問題が起こった時、あたふたする人、すぐに解決策を持ってくる人の二種類がいます。その二人の違いって何なんでしょうね。

 

 

答えは、学習能力の時と同じ、「必要な情報を引き出す力」と「不必要な情報を切り捨てる力」です。

 

 

何か起こった時にあたふたする人は情報を切り捨てれず、また必要な情報も記憶から引き出せていないことで打つ手なしになっているという状況でしょう。

 

 

どうしていいかわかんない!となった時に頭が真っ白になるタイプの人はこの傾向があるのかもしれません。

 

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

 

 

ワーキングメモリが低いと悪いとか、高いとえらいとかそういった話ではありません。

それは個性ですし、時には調書にもなりえます。

 

 

ですが、仕事をするといった視点で考えると、やはり高いほうが有利になるのは間違いないですね。

 

 

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今回はここまでです。

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