龍が如く7外伝 名を消した男の個人的評価 良作 | りょうぴーの自由奔放批評空間

りょうぴーの自由奔放批評空間

どうもりょうぴーです。このブログは僕の好きなゲーム、アニメ、音楽、映画、特撮に関するレビューが中心です。
度々酷評もあるので悪しからず。
コメントはリブログのみで受け付けます。

評価 良作

対応機種 PS5、PS4

段階 12

評価点 7の裏で隠されたシナリオが明らかに

・龍が如く7本編で春日一番達が冒険したその裏で、本編の山場の1つ、蒼天堀での極道大解散で桐生が再び帰ってくるまでに何があったのかが描かれており、大道寺一派のエージェントとしての桐生の戦いが新たに描かれる。

・エージェント「浄龍」としてのバトルスタイル、桐生の普段の戦い方である「堂島の龍」スタイルのふたつを駆使して戦闘、エージェントはドローンやガジェットを駆使したテクニカルでスピーディーな戦いが展開でき、応龍はパワフルで一撃の重みを重視した戦いが可能。

・物語に絡んでくる重要人物達は役者の好演も相まって魅力的。山口祥行さん演じる渡瀬組若頭で威圧的で冷静な物腰を取り渡瀬不在の近江連合を支える鶴野裕樹、本宮泰風さん演じる渡瀬組若頭補佐で根っからの武闘派極道で粗暴な振る舞いの獅子堂康生の「日本統一」の2人の起用をはじめとした、役者陣の好演による魅力あるキャラがドラマを更に彩る。メインシナリオにはさほど絡んでこないものの、ファーストサマーウイカさん演じる赤目のサブエピソードも豊富で、赤目自体もいいキャラのため好印象。声優演じるキャラでは大道寺一派で桐生とはドライな関係を取りつつも桐生には信頼を寄せている、花輪喜平(CVは東地宏樹さん、5の森永の声も担当しており、実は5の森永とは同一人物であるという噂も囁かれている)がとてもいいキャラをしており、桐生とは歪ながら信頼を寄せているという関係も見どころである。

・龍が如く0や極で遊べたポケットサーキット、様々なバトルに挑めるシリーズでも最大級の規模である「ZIGOKU」シリーズを新たに搭載した闘技場、蒼天堀から赤目を介して行ける豪勢な施設「キャッスル」等の遊び要素も豊富で、遊んでいて飽きないサブ要素が盛りだくさん。


不満点 全体的にボリューム不足感が否めない

・本作はメインシナリオが5章と非常に短く、シナリオ解放のためにサブ要素を進めつつシナリオ重視で進めても早く終わってしまう物足りなさが引っかかる。その分値段も安くなっており、ボリューム的には外伝のためこれでちょうどいいとも取れるのだが。

・サブストーリーのボリュームも大幅に減少し、僅か24個と少なくなった。一応赤目とのサシ飲みなどの補完イベントも含めればある程度はサブストーリーの補強はでき、少ないサブストーリーも「JUDGE EYES」シリーズの海藤達のゲスト出演、蒼天堀のオバタリアン悦子の再登場など濃い内容もあるのでまったく印象に残らない訳では無いが。


総評 5や6で批判されたシナリオ部分の問題点を大きく改善し、桐生一馬単独の物語の締めくくりを新たな形で反省として描きつつ7の外伝、8への繋ぎとして上手く形にできていた良作。