機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの個人的評価 神映画  | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 神映画


得点 91点


・「機動戦士ガンダム」シリーズ40周年を記念して作られた作品。このシリーズは三部作に分けて公開される予定であり、本作はその第一部を描いた作品となっている。反地球連邦政府運動「マフティー」と呼ばれる連邦政府高官の殺害を目論む過激派武装集団のリーダー、「マフティー・ナビーユ・エリン」として暗躍する青年であり、一年戦争を戦ったブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアが大きな運命に巻き込まれるというあらすじ。個人的には見ていてかなり興奮させられるアニメだと感じた。


評価点はこのような所。

①マフティーと連邦軍の対立関係と深い背景を描いたドラマ

・反連邦勢力のリーダーとして活動しているハサウェイの信念と苦悩や滞在地域の境遇やテロ同然の活動を行うマフティーの行動を快く思わない連邦軍の背景といった心理描写、バックグラウンドの描写が上手いストーリー。(「逆襲のシャア」の履修前提で分かりにくい話も多少はあったが)話には惹かれるものがあり、見ていて面白いと感じさせられた。


②見どころが光るキャラクターの会話劇

・本作は人物間で行われるやり取りが深く描かれており、ハサウェイとマフティーの仲間、ケネス大佐との会話やレーン・エイムの戦闘時の掛け合いといった会話には見どころや考えさせられるものが多い。戦局に影響を与える作戦の構成やケネスが見抜くハサウェイの素質についての話といった内容が展開を彩る。


③臨場感あふれる戦闘シーン

・CGシーンやリアリティある夜間での戦闘で激しく光と火花を放つ戦闘シーンは心を躍らされる。特に終盤のΞガンダムとペーネロペーの戦闘シーンはクオリティが高く、澤野弘之劇伴の壮大さ、ハサウェイの脳裏によぎったアムロのセリフからと相まって非常に高い臨場感と大きな盛り上がりを魅せる。


不満点はこのような所。

①ギギの行動の意図

・現状ではヒロインであるギギの謎が明かされておらず、彼女の行動の意図や考えが読み取れるような場面が少なく感じた。今後の展開で明かされてゆくのだろうか。


ファーストや逆襲のシャアの知識が必要な所もあるが、魅力と見どころのあるドラマや世界観の作り込みの深さが輝く面白い作品。ガンダムシリーズ初心者やガンダムファンには是非おすすめしたい作品である。