昨日「K.テンペスト2017」が幕を閉じました。
一ヶ月松本に滞在して創作し、松本、伊那、飯山、長野、横浜を巡る二ヶ月間の航海でした。
稽古場で車座になり、夢の話や記憶の話をしながら、それを基にした短編作品を一人ひとり考えてきて発表し合ったり、様々な分野のワークショップをしたり、たくさんの新しいことを知ることができました。
色んな話を聞いたり話したりすることで、自分の中に眠り、忘れかけていたものを拾い出すこともできました。
そうしたみんなの発表やお話から今回の「K.テンペスト 2017」は出来上がりました。
自分たちでシーンを考えたり、表現の方法を試したり、一人ひとりのアイディアが詰まった作品になりました。
シェイクスピアと串田さんが創る大海原に、一人ひとりの個性や性格や人生が滲んで、様々な色や光や生き物たちで煌めいていました。
この航海で得た宝物はひとつ残らず手放さず、そっと心にしまい、歩みます。
夢のような旅でした。
串田和美船長、航海を共にしたキャストとスタッフの皆さん、松本の街の皆さん、劇場で船旅を見届けてくださったお客様に心から感謝しています。
ありがとうございます。
松本生活では色んな飲食店や喫茶店に食を支えていただきました。
気分転換になり、力が漲りました。
稽古休みには浅間温泉で雪見露天風呂に入り、極楽気分。
松本はとても豊かな街です。
そして、昨年の夏に松本で上演した木ノ下歌舞伎の「勧進帳」を観てくださっている方がとても多くて、たくさん声をかけてくださり嬉しかったです。
「勧進帳」は来年2018年の3月にKAAT神奈川芸術劇場での再演が決定しました。
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
まつもと市民芸術館は素晴らしい劇場。
また必ず再訪します。テレビ東京 土曜ドラマ24「銀と金」
7〜9話の「ポーカー編」に出演しました。
子供の頃からヒーローより悪役が好きなので、悪を演じれて、楽しくやりがいのある現場でした。
大量の札束を見すぎて、金銭感覚が若干麻痺しました。
撮影の直後に伊勢丹に行かなくてよかった。
最終回まで楽しみにしております。
松本から帰り、東京の雑踏の中に身を置いたとき、自分が変化していることに気づきました。
周囲のノイズに心が乱れず、以前よりしっかり歩けていました。
この変化が次の作品へどう影響するのか、楽しみです。
春は目の前。