東京地方裁判所
霞ヶ関にある東京地方裁判所は、空港にあるような金属探知機をくぐれば誰にでも入れる場所だ。正面に置かれたファイルをめくると本日の予定が書かれている。B1で缶コーヒーを飲み時間をつぶした後、10時からの判決を傍聴へ。
最初の部屋では判決が言い渡されていた。被告人が黙って聞いている。なかには頷(うなず)き頭を下げる人もいる。
裁判長は事務的に努め、25分で3件が決着した。被告人はそれぞれ個性的に見える。場所がそうさせているのか。
強盗致傷、詐欺、恐喝。。。
B1で軽食をとり、不法入国審議の部屋へ向かうが、既に満席。立ち見は出来ないので再度エントランスへ向かう。
次は数年前に新宿歌舞伎町でおきた「雑居ビル火災」についての審議。こちらは東京高等裁判所。北と南に別れているが、実は同じ建物。44人が死亡した放火事件で、名義の会社社員数名がこちらを背に座っている。弁護側が小一時間読み上げると昼休憩になった。あれだけの準備をするには相当、骨が折れるだろう。
過去に似たような事件があるが、みな放火魔が起訴されている。今回はまだ捕まっていないので、マスコミ等の目線 を逸(そら)らすため起訴に踏み切った、というのが彼らの言い分だった。
作品での出会い
今回たまたまキャスティングを担当している方が、以前の僕の作品を見て声をかけてくれた。自分は普段から渡部遼介という顔を出したくないので、実際に演技を見てもらったのなら少しは安心できる。
なぜなら現場が始まってから初対面同士がイメージのすり合わせをするのは、非常に困難だから。
そして作品を通しての出会いが一番、嬉しい。