渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -325ページ目

28の視点

20人以上いると、いろんなアプローチで舞台に立つから、見ていて勉強になる。どんなジャンルにも好き嫌いがあるように、これはどうかと思うときもあるが、これまた相談相手も大勢いるので、これはああなんだよ、と言われると納得できる視点があったりして。

同じテーマを俎上(そじょう)に乗せることは、共通理解には大いに助けとなる。最初からある程度のところから話し始められるので、それを繰り返せば話も早い。

言いたいことは抑(おさ)えず、ただし当人同士が直接語り合うのはリスクもあるので、こうして第三者の判断を仰(あお)ぐのは今のところ正しいと思う。

無用だ。

シーンについて話していると共演者から、ここでこれをやって欲しい、と言われることがある。

次の瞬間、なにをするのか判らないのがぼくの持ち味なので(迷惑?)、演出家からの最低限の決め事以外はなるべく耳を貸したくないのだが、真顔で、演技ができない! または素晴らしい発見! と言われると、なんとか手助けしてあげたくなる。

ただぼくは、共演者に約束事を依頼することはない。緊張感がなくなるし、今後のアイディアがが使えなくなる可能性がある。無用だ。

好きだからやる。

それは必ずしも正解ではない。バイオリン製作がこの上なく好きだからといって万が一、流通に乗せてしまえばどうか。

メーカーを見て、消費者側で取捨選択の自由があるとはいえ、それが浸透(しんとう)する前にその国のマーケットは致命的なダメージを受けるだろう。

影響を受けるのは該当のミュージシャンばかりではない。それよりもこの音を多くの人に届けようと日夜、駆(か)けずり回っている人たちに、重い足かせを付け、上空から黒い雨を降(ふ)らせる。その罪は重い。