渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -232ページ目

引っ張られる。

新人の不安定さが、観客の妄想(もうそう)をたくましくさせる。

もちろん、それで全てを賄(まかな)えるわけではないが。



それでも心の底まで安定しきった、ベテランの安全な演技を見るよりは、はるかに心を動かされる。


引っ張られる。

最後は観客であるあなたが感じてください。

表現したいという欲望はだれにでもある。それを否定すれば、じぶんを理解してほしい、愛してほしいという、おのれの生理さえ奪いかねない気がする。

とくに日ごろ溜まっている不満やストレス。そうしたものも表現へのモチベーションとなる。


だが相手がある。かならずしも『じぶんの吐(は)き出したもの』が=(イコール)『作品』とはならない。


原則、発信する者、受信する者、両者にとって“Win-Win”であること。


これはなかなか難しい。


観客に喜んでもらおうと、製作者が作りたくないものを仕上げたりするのはよくあること。
そうした場合、媚(こ)びを売っていると批判されることもあるが、現状はなかなか複雑だったりする。

またその逆で、観客がついてこれないのに書きたいものを書き殴ったあげく収拾がつかなくなるケース。
あげく「最後は観客であるあなたが感じてください」と丸投げしたりする。

でもまずその前に、2時間も使って観客に"感じたい"と思わせられたのか自問すべきだ。

演劇集団砂地WS(ワークショップ)

ぼくは俳優座の養成所を出たが、当時はほかにTPT(シアター・プロジェクト・東京)や演劇集団ガジラが好きだった。

ここはその後者の流れを組む集団で、若い演出家なのに新劇を取り扱っているところがひじょうに興味深い。

ディビット・ルヴォーのTPTもそんな感じだったな。


今まで体験したいろんなWSの内容が、もう一世代下の言葉で語られることが新鮮な空気だった。