Netflixで配信が始まった「スプリント」、配信アラートを設定するぐらい、ずっと観たかった。
一度通しで観て、今再度観ている。
トラック短距離の選手達についてのドキュメント、競技者だった私の若い頃の感情をなぞるような部分も多々あり、観入ってしまう。
競技キャリアが自分の存在意義だと考えていた頃の、私の中に渦巻く感情は激しく、鋭敏で、脆くもあった。
みんな仲良くみたいな感情は表面上にすらなく、生き残って自分の価値を証明し、応援してくれる家族や数少ない仲間と呼べる人達に祝福され、責任を果たしたと思いたい。ただそれだけ。障害になり得る他の競技者は敵なのだ。大会会場は戦場で、倫理観がギリギリ自分を人にしているような感じ。
今はただの中年になってしまったが、当時の獰猛な部分はまだ身体のどこかに残ってるのだろうか。
