力がもしも | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

”欲” と ”願い” は少し似ている。
”勇気” も ”意気” もすこし似ている。

似ているけれどやっぱり違う。

力がもしも、欲ではなく切実な願いだったら、僕たちはもっと優しくなれるはず。

力がもしも勇気ではなく意気だったら、僕たちはその一歩を誰かのため、自分のために強く踏み出せるはず。

力がもしも労りだったら、僕たちは少し休んで、また前に進む。

向かい風が冷たくとも、それが冬枯れの木立を吹き抜ける風のように、清冽で濁りのないものなら、コートに顎をうずめながら吐く白い息には、笑い声が混じるだろう。

僕たちが生まれた意味、僕たちが生きている意味。
僕は今日も模索する。

僕はもう、長く生きた。
力の理不尽さも味わい、愚かさも滑稽さもこの目にしてきた。

それでもなお、力とは何かを無明の闇に問いかける。


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