時に音高く、時に静かに、強弱を織り交ぜた風が巻き、ざわめく枝葉が心を乱す。それはまるで胸騒ぎの音。
日差しは雲に遮られ、風は一層冷たさを増す。
雲はやがて黒さを広げ、それに伴うように風も強くなる。
風が雲を連れ去るのか、それとも、このまま雨になるのか。
ひとは眉をひそめて空を見上げる。
空には一面の黒雲。
留まるべきか立ち去るべきか。そのとき、ぽつりぽつりと雨が落ちてくる。
まただ。ずぶ濡れの記憶はあっさりと蘇り、ひとは足を速める。
軒(のき)を借りてのいっときの雨宿り、いっそ室内への退避、すべてを振り切っての帰宅。選択はひとそれぞれ。
恋愛という名のホルダーがあるとしよう。いや、あるのだ。
男はひとつひとつを保存していくが、女は上書き保存をする。
だから、男の恋愛ホルダーには保存記憶がずらりと並び、女の恋愛ホルダーにはひとつしか存在しない。
どれがいいとか悪いとか、どれが優れているとか劣っているとかなどではなく、それが特徴だというだけなのだけれど。
AFTER THE LOVE HAS GONE - GENTE STELAR Y LA FILARMONICA DEL ESPACIO CULTURAL METROPOLITANO
アース・ウィンド&ファイアのバラード曲なのだけれど、この曲に関しては、彼らの演奏が実はあまり好きではない。
アップしたこれは、かなり好きです。
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