原発テロが発生した。それを受け、著作の内容がテロに酷似しているとされた人気作家・当麻蔵人に、身柄確保をもくろむ良化隊の影が迫る。
当麻を護るため、様々な策が講じられるが状況は悪化。郁たち図書隊は一発逆転の秘策を打つことに。
しかし、その最中に堂上は重傷を負ってしまう。動謡する郁。そんな彼女に、堂上は任務の遂行を託すのだった―「お前はやれる」。
表現の自由、そして恋の結末は!? 感動の本編最終巻。
「BOOK」データベースより
正化34年、1月……
世間が早くもバレンタイン商戦一色に染まった15日にその事件は起こった。
福井県は敦賀原子力発電所が深夜、大規模な襲撃を受けたのである。
いよいよ『図書館戦争』最終巻。
原発テロと図書特殊部隊? 相当無理があるんじゃないの?
これをいったいどうつなげるのだろう……
ページを開いて読み始めた最初の疑問だった。
有川浩としては4巻目は予定になかったらしいが書いて正解だったと思う。
シリーズの中でも緊迫感は最高だった。テンポもよかった。
ただ、最後がねえ……まあ、有川浩だから許されるけど、甘々の極致だった。
でも、すごく面白かった。
11時半ごろに行ったいつもの公園ではまたもやフリマをやっていた。連休のせいか、曇り空のせいか人出も多かったようだ。
真夏と違い、斜めに射す日差しのせいで日陰を探すのに苦労するこの時期、曇り空で良かった。
雲が流れ日差しが戻り、暑くなったところでベンチからアオギリの植え込みに場所を変えて予定通り読み終えた。
いつもBOOKOFFで『図書館戦争別冊』と三浦しおんの『小暮荘物語』を買った。
ちょっと横になって目覚めると、最終話の『この世界の片隅に』をやっていた。
TBSの日曜劇場であるこのドラマをそこそこ見ているけどちゃんとは見ていない。
だいたい、僕がひと眠りから目覚めたときにはやっていたから。
原作もアニメも映画も見ていない僕は、気になって筋書きを読んだり、相関図を確認したりもした。
戦時の下で繰り広げられる”普通”の生活がとてもよく描けていたのではないだろうか。
今夜の最終話に出てきた戦災孤児の女の子が、松本穂香演じる”すず”が転がしてしまった俵の海苔おむすびを拾って返そうとするシーンがあった。
「ええよ、食べなさい」
僕の力いっぱいの願い通り、その子は松坂桃李演じる北條周作とすずの娘になった。
僕がティッシュで目元を拭わないはずはない。これが僕が推す最高のシーン。
視聴率狙いのド派手なキャスティングがなかった分、いいドラマに仕上がっていたと思う。作り手のまじめさを感じた。
なぜが挟まれる現代は不評のようだったが、登場する榮倉奈々が『図書館戦争』映画版の笠原郁役だったのがふっと頬が緩んでしまうところだった。
榮倉奈々大きいからなあ……笠原郁と同じ身長170㎝。
彼女が例えば身長160㎝だったら、もっと多くのドラマや映画に使われるのかもしれない、ついそんなことを考えてしまう。
たとえば僕が何かの映画監督でキャスティングを考えていたとしたら、口にするかもしれない。
榮倉奈々がなあ、あと、5㎝でいいから身長が低ければ……。
でも、榮倉奈々は素敵だ。
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