ニイタカヤマノボレ ヒトフタマルハチ 日米開戦 | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」
8月になってしまった。終戦記念日がやってくる。
書きたい。どうしても書きたい。日本だけが悪者になってしまった「大東亜戦争」に異議を唱えるために。

まったく書き上がってはいませんが、まずは先走りの「枕」です。間が空きながらになると思いますが、辛抱強くお付き合いくださるとうれしいです。


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「寝込みを襲うときでも、枕を蹴っ飛ばしてからやるのが神武以来の武士道のたしなみだ」

騙し打ちを最も嫌い日米開戦に最後まで反対した男、山本五十六の言葉である。

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日本時間の1941(昭和16)年12月2日、日本海軍連合艦隊司令長官の山本五十六は、北太平洋上を航行中の機動部隊に対し暗号電を送信した。

東京近郊の東葛飾郡船橋町周辺にある塚田村行田(現船橋市行田)に設置された海軍の無線電信施設”船橋送信所”が「短波」「中波」を送信。

愛知県碧海郡依佐美村(現在の刈谷市高須町山ノ田)の”依佐美送信所”が潜水艦に向けての「超長波」を送信した。

「-・-・ ・ー -・ ・-・・ ・ーー ー・・ー ・ーー・ ー・・ ・・ーーー」

「新高山登レ1208(ニイタカヤマノボレヒトフタマルハチ)」

新高山とは台湾の最高峰である玉山(海抜3952m)の日本統治時代の名前である。

その内容は、同12月8日に米国ハワイの米太平洋艦隊の本拠地を攻撃せよとの命令だった。

これに先立つ1941年11月26日、択捉島の単冠(ひとかっぷ)湾を出発し密かにハワイ北方海域へ向かっていた航空母艦(空母)6隻を含む日本海軍機動部隊は、ただちに攻撃準備を開始した。

空母赤城艦上にあった南雲司令長官はこの電信をうけてZ旗を掲げ麾下の艦隊に訓令を発した。



「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ、各員一層奮励努力セヨ」

これは日露戦争での日本海海戦に先立って発令されたものと同じ文面である。

もちろん、開戦は唐突に決定したわけではない。この段階ですでに、日米関係は抜き差しならない状態に陥っていた。

1939年7月、米国は中国での日本の軍事行動が長引いていることを理由に対日経済制裁を発動、鉄鋼や石油など多くの物資を米国からの輸入に依存していた日本経済は大打撃を受けた。

アメリカに対し、なんらの軍事行動も起こさず、不利益も与えていない日本に突如圧力を強め、資源封鎖や経済封鎖を行ったのだ。

これにより数千万人が雇用を失うこととなった。これは日本の国力を極限まで低下させ、資源だけでなく、食糧危機の恐れも生んだ。

1940年になると航空機用ガソリン、くず鉄の禁輸も決定。1941年11月26日には中国からの完全撤退などを求めた事実上の最後通告「ハル・ノート」を突き付けた。

それは、日本に対し大陸における権益を全て放棄し明治維新前に戻れと言い放ったに等しいことだった。

しかし、「ハル・ノート」よりも前の交渉段階で、日本は己の生存を懸けた戦いに身を投じなければならない状況に追い込まれていた。「ハル・ノート」が戦争を引き起こしたわけではない。

日本海軍機動部隊は「ハル・ノート」が届いた同日に択捉島の単冠湾を出発し、ハワイ北方海域へ向かっていたのだから。
そして、真珠湾攻撃の準備はその一年も前から行われていたのだ。

つまるところ、日本はアメリカにしてやられたのだ。ではなぜアメリカは日本を陥れたのか。

当時、イギリスはドイツ帝国の攻撃に連日さらされ追いつめられていた。
そのイギリスの要請に応えて参戦したいアメリカだったが、ルーズベルト大統領は海外で戦争をしないと公約してその座についている上に、アメリカ世論は反戦ムードが強く、参戦は非常に難しかった。

日本が先に攻撃してくれば、日本と戦う大義名分が出来る上にアメリカ世論も賛同すると考えていたルーズベルトは、その画策を繰り返していた。

「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」
予期せぬ奇襲となってしまった真珠湾攻撃に対しアメリカは大義名分を振りかざす。
しかし、知っておかなければならないことがある。

12月7日午後0時10分(現地時間)、アメリカ海軍司令部に一つの暗号電報が入電した。

「ワレ、日本潜水艦ヲ撃沈セリ」

それは米軍艦が、公海上 ──むろん、アメリカの領海外において、日本海軍の潜水艦を攻撃、撃沈した事を報告する暗号電報だった。
(米国海軍ヒューウィット調査機関提出書類75(1945年6月7日)、みすず書房『現代史資料 35巻』)

アメリカは、日本による「真珠湾攻撃」の1時間20分も前に、「宣戦布告」もなしに、日本の潜水艦を撃沈した事になる。日本がその情報をつかんで真珠湾攻撃を仕掛けたわけではないが、これこそ正にアメリカによる「騙し討ち」と言える。

今現在「日米安保条約」が締結されている。
同盟国として、アメリカは信用できる国なのか。

「日米地位協定」に胡坐をかくアメリカ。被害者が浮かばれない国、情けない日本。
これは本当に独立国家なのか。

さて、勝ち目のない戦いに挑んだ男たちの物語が始まります。


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