早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。三年生になり、卒業後の進路が気になりだすが…。
最後のインターハイで、決戦での対戦を目指す二人のゆくえ。剣道少女たちの青春エンターテインメント、堂々のクライマックス。
高校卒業を前につらい恋の決断を迫られた早苗の姉・緑子。
香織を導く桐谷道場の師範・桐谷玄明とその兄の知られざる十八歳の葛藤。
福岡南高校剣道部顧問・吉野先生の高校時代にまつわる“武勇伝"の真相。
十八歳の誕生日を前に「自分の剣道」を見つけようと奮闘する二人の後輩・美緒。
─ 「BOOK」データベースより─

終わった。読み終わってしまった。残すところ2~3ページを、例えば女子が大好きなデザートの最後の一口を食べるときみたいに……いつくしむように……食べないんだよん!
あぁこれを読んだら終わりだなって、本を閉じてタバコを吸った。
早苗の姉である売れっ子モデルの緑子、桐谷道場の桐谷玄明、福岡南高校の酔いどれ剣道部顧問吉野の、高校時代の悲しい武勇伝。後輩美緒の複雑な心境。スピンオフ盛りだくさんだった。
でも僕は思った、その物語を入れた分、もう少し長く書いてほしかったと。
解説が有川浩だったのも驚きだった。
僕はこの本を読めて幸せだった。誉田哲也はやっぱりすごい。
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