散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始める―(「空を待つ」)。
我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて―(「炎上する君」)。
何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。
─「BOOK」データベースより─
西/加奈子
1977年テヘラン生まれ、大阪育ち。関西大学法学部卒業後、2004年『あおい』でデビュー。08年『通天閣』で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
─「BOOK著者紹介情報」より─
この人の想像力ってどこから来るんだろう。
表題作の「炎上する君」にしたって、普通じゃない。足が燃えている男が現れる話だ。不思議な作家さんだ。奇想天外だ。頭の固い人には通じない小説かもしれない。
解説は又吉さんが書いている。
「絶望するな。僕達には西加奈子がいる」
初読の僕には、この解説の一行がちょっとわからなかったけど、面白い短編だったことは確か。代表作でもなさそうなので、いつかまたこの作家さんの本を手にする日も来るのだろう。
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