ちょっとエキセントリックな人だった。
エキセントリックとは、「性格や行動が普通ではない。奇矯(ききょう)だ」という意味だ。
よく笑いもするけれど、男のくせに怒り方がヒステリックなのだ。その理由づけも納得のいくものではなかった。僕は日々ストレスを感じていた。
とある日、その上司が、ついさっきまでの指示と違うことを口にした。
それも、まるでこちらに非があるかのように、怒りながら。
指示通り動いていた僕は、堪忍袋の緒が切れた。
「わけわかんねえんだよ!」と怒声を上げた。
するとどうだろう、その上司、何事もなかったかのように作業に戻ったのである。
忙しい、忙しい (→o←)ゞ
みたいな風情で。
その様を見て、僕は思った。
こいつ、いじめを受けてたことがあるんじゃないのか、と。
この出来事と、僕の推察は他の人に話したことがある。
そしてそれが、事実だったと後日分かった。
いじめは良くないことだ。
いじめを受けた子はかわいそうだ。
小学校、中学校、高校と、そのいじめのさまは色々だろう。
ガキ大将グループにいじめられる。学年が進めば不良グループにいじめられる。
それとはあまり縁のなさそうな友人たちからのいじめもあるだろう。
話はそれるけれど、不良グループの中でも、本当に喧嘩上等なのは一人か二人だ。
あとは金魚の糞に過ぎない。
僕はずいぶん以前に書いた。
そんな時は、弱い人間を選ぶな。一番強い人間と勝負しろ、と。
勝てばいい、どんな方法でもいい。
頭が近ければ頭突きをかませ。顔が近ければ掌底(手のひらの底ね)で鼻の下を突き上げろ。
膝が空いてたら横から踏み折れ。
金玉が開いていたら、握りつぶせ、叩け、膝を突き上げろ。肘を使うのも忘れるな。
目だ、目を潰せ。
二本指じゃだめだ。小指を軽く曲げて中指を高くしろ。手に力を入れるな。
中指を相手の鼻に沿わせるように上に滑らせろ。
後ろからひじで首を閉められたら、体をずらして肘打ち!
なんて護身術は効果がない。圧倒的にパワーの差があったら、体をずらすこともできない。
逃れる方法は一つ。
顎を引き締めてねじれ。
自らのカと体重も使って体をねじってぐるりと回るんだ。ネジは抜けるんだ。
どんな手を使っても勝つべし。命は自分で守れ。
閑話休題。
学校である程度の力を持つのは、学級委員長とかだろうか。
それとは全く違うのが、社会へ出てからの役職というものだ。
これは裸の人間とはまるで違う力を持っている。
いじめを受けた側がこの立場に立つと、こうなってしまう人もいるのだなという事実だけは残った。
そしてふと思った。
「嫌な人」に書いた高圧的な上司。こんな経験を経てそうなった人も多いのだろうなって。
だから小心者だし、コンプレックスを持っているんだろうなって。
あくまで経験で書いているので明快な理論はないのだけれど、外れてはいないはず。
ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ
にほんブログ村