昨日読み終えたのはこれ。
森見登美彦/ペンギン・ハイウェイ
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ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。
ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした―。
少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。
「BOOK」データベースより
面白く読めた。でも、いつ核心に入るのだろう。いつ謎が解かれていくんだろう。
そう思っているうちにページは少なくなり、ラストは一気に突っ走った感じ。
歯科医院のおねえさんの、肝心な謎は残したまま……。
読む人によっては、受け付けないかもしれない。森見登美彦の小説、として購入した人には拒否反応が出てもおかしくはない。
少年はおねえさんのことが好きだったんだね。おっぱいも含めて。
出るとも思えないけど、続編が出たら僕は読んでみたい。大人になった少年とおねえさんの再会。
「や、少年、でかくなったな」そういってふっと笑って現れてもおかしくはない雰囲気を、おねえさんは持っている。
研究熱心な少年もよかったし、死、だろうか、どこかに消えてしまったおねえさんも素敵だった。
こんな小説は、なぜが心に残るものだ。
しかし、謎も含めてもう少し練りこめたら、これは、もっとすごい小説になった可能性が高い。それが少し残念かな。
続編で謎が解かれてもおかしくはない小説、といった感じ。
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