Life | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

生きる意味を問うことに、どんな意味があるんだろう。
苦境を呪うことに、どんな効果が期待できるんだろう。

雨が降ったら傘を差そう。
日差しが強ければ帽子をかぶろう。

雪の日、風の日、灼熱も酷寒も、僕たちは生き抜いてきた。

「貧乏学生が行く!」の頃ね。
面白おかしく書いているけど、ある時から、僕は押し入れで眠るようになった。
グイグイと布団に潜り込んで、丸まって眠った。
明日が見えなかった。

すがるように、本屋で本を立ち読みした。救いを求めていた。
そして、死ぬことばかりを考えていた。
そこまで行くと、思いとどまるより、どうやって死のうか、とばかり考えた。

お腹が空いていた僕は、住人の靴が並ぶ玄関に立って、じっと自分のワークブーツを見つめた。
皮……皮だよな、これ。煮たら食べられるんじゃないのか。

それを思いとどまったのは、食べられそうもないことと、もしもこれを食べたら、下駄しかなくなる、だった。

食べ盛りの僕に、餓死なんて選択肢は思いもつかなかった。

僕にマイナスの勇気があったなら、僕はとっくにあの世の人だったろう。
僕は良くも悪くも、意気地なしだった。

君も、意気地なしでありますように。間違った勇気を奮いませんように。


何が正しいかって 誰にもわからなくて
それでも戦って 自分なりに走って
答えのない道を 創り上げる日々を
せめて一人だけでも分かってほしいって思うよね…

「寂しい」って言うことが恥ずかしいことなら
何のために人は寄り添っているんだろう
誰だって涙拭いて 今を生きるんだって
強く立ち上がろうとする力を持っているよ


Ms.OOJA/Life



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