僕たちは走ってきた。
まるで何かに追われるように、ひた走った。
時には快調に、時にはまろびながら。
それでも、走ることが負わされた義務であるかのように前に向かった。
いったい何を追いかけているんだい。何から逃げているんだい。
小鳥たちがさえずり笑う。
もう走るのを辞めようと、何度思っただろう。
でも、走っている。
10月の風に肌寒さを憶えるころ、3月の優しい風を思う。
季節が巡り、春になるころ、僕は走るのを辞めるだろうか。
それとも……。
ゴンチチ/窓辺の三月
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