貧乏学生が行く!「5」 | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」
─生きる意味─

貧しい中でも、僕は本を読んだ。
明日食べるものがなくなろうと、本を買って読んだ。僕はきっと、生きる意味を探っていた。

その中のひとりが亀井勝一郎(文芸評論家)だった。

―人生論・幸福論―



―恋愛論―


―青春論―


─愛の無常について─



この人の言葉がどれほど自分の身についたのか、どれほど役に立ったのか、今となっては分からない。

人は言葉を咀嚼し、嚥下し、役に立たないものは排泄し、心にしみたものは血肉となっていく。
そう、自分の身となり言葉になっていくのだから、分からないのは当たり前かもしれない。

どんなに感銘を受けた言葉でも、忘れてしまうことがある。けれど心動かされたものなら、必ずやこの身のどこかで生きているはずだ。

人間は死ぬべきものだ。恋愛が成立するための、これが基本条件である。

愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。

恋の味を痛烈に味わいたいならば、それは片思いか失恋する以外にないだろう。

結婚生活を末永く導いてゆくものは、普通の意味での恋愛でもなく、また情痴の世界でもなく、それらを経た後に来る慈悲――人間のあるがままの姿への愛情であろう。

絶望は人生に必ずつきまとうものだ。絶望しないような人間はある意味でたよりない人だといえる。


食べることはもちろんだけれど、生きてゆくことに、僕は必死だった。


「俺たちの旅」 作詞:作曲/小椋桂 歌/中村雅俊


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