福岡の内科外科院長のブログ -22ページ目

福岡の内科外科院長のブログ

福岡の内科外科院長のブログです。医療の事はもちろん、日々のクリニックでの出来事など投稿します。

皆様、こんにちは。消化器内科外科の院長です。

胃カメラ・大腸カメラをはじめ、おなかの痛みや痔などの消化器系疾患を専門としています。今回もお腹の不安が少しでも和らぐ情報をお届けしていきます。

 

通勤電車の中で突然お腹が痛くなり、慌てて途中下車してトイレに駆け込む。大切な会議の直前になると必ず下痢が始まる。あるいは、何日も続く便秘と下痢を繰り返す。こうした症状に悩まされながら、「これは性格のせいだから治らない」「病院に行っても原因がわからないと言われた」と諦めている方はいませんか。

 

実は、これらの症状は「過敏性腸症候群(IBS)」という病気の可能性が高く、適切な治療によって改善できます。過敏性腸症候群は、検査では異常が見つからないのに、腹痛や腹部の不快感、便秘、下痢などの症状が数ヵ月以上続く病気です。日本人の約10~15%が悩んでいるとされ、決して珍しい病気ではありません。

 

福岡には、過敏性腸症候群の専門的な治療を行う医療機関が多数あります。この記事では、消化器専門医として、過敏性腸症候群の正しい知識と、福岡で受けられる専門治療について詳しく解説します。この記事を読めば、あなたの長年の悩みを解決する糸口が見つかるはずです。もう一人で悩まず、専門医と一緒に改善への一歩を踏み出しましょう。

 

 

 

1.福岡には専門外来が複数あります

 

 

福岡県には過敏性腸症候群を専門的に診療するクリニックや病院が2,500件以上あり、専門外来を設けている医療機関も複数存在します。代表的なあるクリニックでは「過敏性腸症候群外来」を設置し、脳疲労解消法に基づいた専門的な治療を行っています。

 

また、別のクリニックでは、消化器症状だけでなく、心理的なアプローチも重視した治療を提供しています。公認心理師や臨床心理士による認知行動療法を通じて、過敏性腸症候群の根本原因であるストレスや考え方の癖に働きかけることができます。

 

これらの専門医療機関では、症状のタイプ(便秘型・下痢型・混合型)に応じて、薬物療法、食事指導、心理療法を組み合わせた包括的な治療を受けられます。「もう治らない」と諦める必要は全くありません。

 

 

 

2.脳と腸の関係を理解した治療が鍵

 

 

過敏性腸症候群(IBS)の治療で専門外来がなぜ高い効果を発揮するのか。その鍵は、発症メカニズムである「脳腸相関」にあります。IBSは単なるお腹の病気ではなく、脳と腸が自律神経やホルモンを介して常に情報を交換する中で、その連携に乱れが生じることで起こります。

 

脳が感じ取ったストレスや不安は、瞬時に腸へと伝達され、腹痛や便通異常などのつらい症状を引き起こします。そして、その不快な身体症状がまた脳への新たなストレスとなり、不安を増幅させ症状をさらに悪化させる、という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 

専門外来では、この脳と腸の複雑な相互関係を深く理解した上で、一人ひとりに合わせた多角的な治療を行います。お腹の症状を和らげる薬物療法はもちろんのこと、認知行動療法(CBT)やカウンセリングといった心理的アプローチを積極的に導入します。例えば、福岡のあるクリニックで行われる治療では、否定的な思考パターンを見直してポジティブな捉え方へと導き、「今、ここにある自分」をありのままに受け入れるマインドフルネスの技術も活用します。これにより、ストレスへの根本的な対応力を養い、症状の改善だけでなく、長期的な再発予防を目指すことができるのです。

 

 

 

3.専門外来で受けられる治療内容

 

 

それでは、福岡の専門外来では具体的にどのような治療が受けられるのでしょうか。過敏性腸症候群の治療は、大きく分けて3つの柱があります。

 

・薬物療法

症状のタイプに応じて、整腸剤、消化管運動調整薬、抗不安薬、漢方薬などが処方されます。便秘型には便を柔らかくする薬、下痢型には腸の過敏性を抑える薬が使われます。最近では、過敏性腸症候群に特化した新しい治療薬も登場しており、従来の治療で効果が得られなかった方にも選択肢が広がっています。

 

・生活指導・食事療法

便秘型の方には食物繊維や水分をしっかり摂り、海藻や豆類を積極的に食べることが推奨されます。下痢型の方は、タバコ、アルコール、コーヒー、香辛料などを控えめにすることが大切です。また、不規則な食事時間を避け、三食をしっかり摂ることも重要です。

 

・心理療法(認知行動療法)

メンタルクリニックなどでは、公認心理師や臨床心理士によるカウンセリングを通じて、ストレスへの対処法や考え方の癖を改善していきます。自己否定的な考え方や無力感から抜け出し、感情に左右されない心を養うことで、症状の改善だけでなく再発予防にもつながります。

 

 

 

4.まずは専門医に相談を

 

 

過敏性腸症候群は、適切な治療によって必ず改善できる病気です。福岡には、専門的な治療を提供する医療機関が多数あります。多くの選択肢の中から、あなたに合った医療機関を見つけることができます。

 

ただし、重要なのは、似たような症状でも別の病気が隠れている可能性があることです。特に発熱がある、便に血が混じる、体重が減少しているなどの症状がある場合は、まずは消化器内科外科のある医療機関を受診してください。専門医は、大腸内視鏡検査などで他の病気を除外した上で、過敏性腸症候群の診断と治療を行います。

 

「電車に乗れない」「外出が怖い」「仕事に集中できない」といった日常生活への支障は、決してあなたの性格や気持ちの弱さのせいではありません。それは治療可能な病気の症状なのです。一人で悩まず、まずは福岡の専門医に相談してみてください。あなたの人生の質を取り戻すための第一歩を、私たち専門医が全力でサポートします。