市販薬に頼りすぎてない?便秘外来を福岡で受診すべきサイン | 福岡の内科外科院長のブログ

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皆様、こんにちは。消化器内科外科の院長です。

胃カメラ・大腸カメラをはじめ、おなかの痛みや痔などの消化器系疾患を専門としています。今回もお腹の不安が少しでも和らぐ情報をお届けしていきます

 

「薬局で便秘薬を買って飲めば大丈夫」「毎日下剤を飲まないと出ない」――そんな生活が当たり前になっていませんか?実は、市販の便秘薬に頼り続けることで、便秘が悪化したり、重大な病気のサインを見逃したりするリスクがあることをご存知でしょうか。

 

胃腸内科外科の医師として福岡で診療を続けてきた私は、「何年も市販薬を飲み続けているのに改善しない」「薬の量がどんどん増えている」という患者様を数多く診てきました。中には、大腸がんやその他の病気が隠れていたケースもあります。

 

この記事では、市販薬に頼るリスクと、福岡で便秘外来を受診すべき具体的なサインについて、医師の立場から詳しく解説します。あなたの便秘は、もしかしたら専門的な治療が必要かもしれません。

 

 

 

1.市販薬に頼り続ける危険性

 

 

・薬が効かなくなる悪循環

 

市販の便秘薬、特に刺激性下剤を長期間使用すると、腸が薬に慣れてしまい、だんだん効果が弱くなっていきます。その結果、薬の量を増やしたり、より強い薬に変えたりする必要が生じます。

さらに深刻なのは、刺激性下剤の長期使用により大腸の動きが悪くなる「大腸メラノーシス(大腸黒皮症)」という状態になることです。これは腸の粘膜が黒ずんでしまう変化で、一度なると元に戻すのが困難です。

 

・重大な病気を見逃すリスク

 

便秘の陰に、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)、腸閉塞、甲状腺機能低下症などの重大な病気が隠れていることがあります。市販薬で症状を一時的に抑えることで、これらの病気の発見が遅れてしまう危険性があるのです。

特に、以前は便秘がなかったのに急に便秘になった、便秘と下痢を繰り返す、血便が出るなどの症状がある場合は要注意です。

 

 

 

2. こんな症状があれば今すぐ受診を

 

 

・緊急性の高いサイン

 

以下の症状がある場合は、すぐに福岡の医療機関を受診してください:

 

- 激しい腹痛を伴う便秘

- 便に血が混じる、黒い便が出る

- 嘔吐を繰り返す

- お腹が異常に張って硬い

- 体重が急激に減少している

- 便が全く出なくなった

これらは腸閉塞や大腸がんなど、重大な疾患のサインである可能性があります。

 

・便秘外来を受診すべき慢性症状

 

緊急性はなくても、以下に当てはまる方は便秘外来での専門的な診察が必要です:

- 排便が週に3回未満

- 市販薬を3ヶ月以上継続して使用している

- 薬の量や頻度が増えている

- 便が硬くて排便時に痛みがある

- 毎回強くいきまないと出ない

- 排便後も残便感がある

- お腹の張りや不快感が続く

- 便秘と下痢を繰り返す

 

これらの症状は、単なる「体質」ではなく、適切な治療で改善できる可能性があります。

 

 

 

3.便秘外来で受けられる専門的診断

 

 

・詳しい問診と検査

 

福岡市内の便秘外来では、まず排便の頻度、便の状態、食習慣、生活習慣、服用している薬などについて詳しく問診を行います。その後、腹部の触診・聴診で腸の状態を確認し、必要に応じて以下の検査を実施します。

 

・実施される主な検査

 

- 血液検査:甲状腺機能や電解質異常などをチェック

- 腹部レントゲン検査:腸の形状や便の蓄積状況を確認

- 大腸カメラ検査:大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患の有無を詳細に観察

- 特殊機能検査:腸管輸送能検査、直腸肛門内圧測定など、大腸の動きや肛門の機能を評価

 

 

 

4.便秘のタイプ別治療法

 

 

・機能性便秘への対応

 

最も多いタイプで、腸自体に病気はないが動きが悪くなっている状態です。福岡の便秘外来では、単に薬を処方するだけでなく、生活習慣や食事習慣の改善提案も行います。

治療には、新しいタイプの便秘薬(刺激性でない薬剤)の使用、食物繊維の適切な摂取、水分補給の指導、運動習慣の提案、排便トレーニングなどが含まれます。

 

・器質性便秘への対応

 

大腸がんや腸の癒着、炎症性腸疾患などが原因の場合は、まず元の病気の治療が必要です。こうした疾患は大腸カメラ検査などで発見できるため、専門医による診断が不可欠です。

 

 

 

5.福岡で便秘外来を受診するには

 

 

・福岡市内の便秘外来対応施設

 

福岡市内には、博多区、中央区、南区、早良区などに便秘外来を設けているクリニックや病院があります。また、久留米市など福岡県内の他のエリアにも専門外来があります。

多くのクリニックでは土日診療も行っており、働いている方でも受診しやすい環境が整っています。予約制の施設も多いため、事前に電話で確認することをお勧めします。

 

・受診時に準備すること

 

受診をスムーズにするため、以下の情報をまとめておきましょう:

 

- 便秘の期間と症状の経過

- 現在使用している便秘薬の種類と量

- 排便の頻度や便の状態(硬さ、形状)

- その他の症状(腹痛、膨満感、血便など)

- 既往歴や現在治療中の病気

- 服用中の薬やサプリメント

 

 

 

6.今こそ便秘外来を受診しましょう

 

 

医師として強くお伝えしたいのは、便秘は「我慢するもの」でも「市販薬でなんとかするもの」でもないということです。適切な診断と治療を受けることで、多くの方が症状の改善を実感しています。

 

福岡には、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提供する便秘外来があります。問診と検査で便秘の原因を特定し、薬だけに頼らない総合的なアプローチで根本的な改善を目指します。

「たかが便秘」と軽視せず、QOL(生活の質)の向上のため、そして重大な病気の早期発見のため、一度専門医に相談してみませんか。市販薬に頼る日々から解放され、快適な毎日を取り戻すための第一歩を、今日踏み出しましょう。