彬子女王著『飼い犬に腹を噛まれる』


「自他共に認める事件体質である。ささいなことから、めまいがするような大事件まで、日常的にいろいろ起こる。」と述べられている著者のエッセイ集です。


挿絵は『きょうの猫村さん』のほしよりこさん。


やんごとない方の日常とはどんなでしょうかというミーハー的興味とほしよりこさんの絵に惹かれて読みました。

著者とほしさんの対談も収められています。


事件といっても、買い物に財布を忘れたり神社で鼠と目が合ったりと、ささいなもの。大きい事件は周りの方への影響を考えて書くのを自粛なさった?


書名の飼い犬に噛まれたのは事実らしい。表紙にも描かれている愛犬の左馬介(さまのすけ、山陰柴犬、11才男の子)が、仔犬を抱いた殿下に嫉妬したようです。噛まれた跡が赤痣になって、温泉旅行に同行したご友人に「本気噛みですやん」と言われたそうです。


一般人とさして変わらぬ日常を送られているようでいて、側衛さんがいらしたり、気付いた居合わせた人があたふたしたりと、やはりお立場は違います。


著者の文章は好評のようですが、軽やかなのにきちんと書かれていて、楽しく読みました。