小路幸也著『春は始まりのうた − マイ・ディア・ポリスマン』
化け物に遭遇した。
そんな届け出が交番に3件。
宇宙人が団地の窓から入っていった。
UFOが飛んでいた。
そんな目撃談もあった。
そういう騒動の中、悩む交番勤務の宇田巡査を険しい顔で監視している男が…。
宇田巡査の恋人で伝説の掏摸の孫娘あおいは、その男が警察官だと気付く。
警察官が警察官を見張る?
それは、捜査一課で華々しい活躍を期待されていた宇田巡査が交番勤務をすることになったことと関係しているの?
シリーズ2作目の今作も、謎を解き明かすために町の様々な人が動き出します。
でも登場人物はみんな、自分の私利私欲のために行動している訳ではない。他人のためになるように動こうとしている。
ただ、考えが足りなかったり説明不足だったり、突っ走り過ぎていたりするだけで、それが騒動を巻き起こしていた。
結局悪意だけで動いている人はいませんでした。
それはこの作家さんのいつもの作品のように。
相談したり、助言したり、助けてやってと頼んだり…。
みんな他人と関わっています。
こんな町に住みたいと、やはり思いました。
でも、どんな場所でも自分から動かないと駄目ですよね。