魂のおもさ | 意識が世界を創っている

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心と身体のつながりを日々研究中
面白いことをみつけたら不定期でつぶやいています

 

「あなたの生命と私との間には、影の瞬間がある」

これは『死が休暇を取る』という劇の中の "死" のセリフの一節です

人間の生命が終わるときは、ただちに生から死につながるものではなく

その間に影のようなものがただよう時間がある、という意味です

 

 英語の shadow には亡霊という意味があります

生と死は人だまのようなもので繋がっている、とでもいうのでしょうか

人間が死んだ時、そのたましいはどうなるのでしょう

これは昔から、多くの人が研究してきた問題です

 

1906年、アメリカのマサチューセッツ州の州立一般病院の医師である

ダンカン・マクドゥガル博士は "たましいの目方をはかる" というとんでもない実験をやりました

博士はベッドの下に特別なわくを作りこれをはかりに取り付けました

この測りはするどくて、10分の1オンス(2.8g)の変化を測ることのできるものでした

 

 〜 黒沼 健 「ぶきみな実験」より 〜

 

長く引用したのは小学生の頃読んだ本の一節です

本ではそのあと、実験の様子がえががれており

 

要約すると

実験は、ある患者の承諾を得て死の3時間以上前から開始された

実際、体重の減少の度合いはというと

それまで体重が1時間に約28グラムずつ減っていたものが(これは不感蒸泄分ですね)

息を引き取った瞬間、一挙に21グラムの減少をみた 

と紹介されていました

 

ダンカン・マクドゥガル博士は、同じような実験を合計6回行いその結果を発表

当時のアメリカ国民に非常な驚きを与えたそうです

つまり彼は『魂の重さは約21グラムである』という説をとなえたのです

 

”魂”あるいは”霊”というものをあくまで物質と捉えて

その質量を測定してみようと思い立つとはいかにも欧米人らしい考え方ですよね

 

しかし実に100年以上前のアナログな実験とはいえ、こうした数値で示されると

(やはり魂はこの肉体の中に入っているんだ)と子供心に興奮したのを覚えています

 

時は流れて100年後、21世紀においてもマクドゥガル博士は忘れ去られてはいませんでした

 

アリゾナ大学の麻酔医、スチュワート・ハメロフと

イギリスの物理学者、ロジャー・ペンローズは共同研究の結果

脳の働きに関する新しい説を打ち出し”永遠の魂”をめぐる科学的論争を巻き起こしました

 

ちょっと長くなるので

次回に続きます