「静かにしなさいっ!!」
いきなりスーパーで鋭い声
その強い口調に思わず振り返ると
若いお母さんが年子(としご)と思われる幼い男の子たちを叱っている
幼い兄弟は緊張した面持ち、二人で手をつなぎ
黙ってお母さんの後ろをついて行く
お兄ちゃんは3歳くらい、弟は2歳まえ?・・
いや、この子たちさほど騒いでないと思うけど?
と思いながらぼんやりその親子が出て行くのを見送っていたら
あ、思い出した
あれは当時住んでいた沖縄でまだ幼かった子ども達を買い物に連れて行った時
スーパーの中で、はしゃいでいきなり走り出した長男、次男が
あっという間に商品棚に激突!
商品が棚から落ちてしまった
「何やってんの!騒ぐなっていつも言ってるじゃんっ」
片付けながら大声で二人を怒鳴りつけた。
もう〜だからコイツらスーパーに連れて行きたくないんだ!!
(当時長男は3歳になったばかり、次男は1歳8ヶ月、長女は2ヶ月)
も〜〜〜いつもいつもいつも〜〜コイツら〜〜〜
独り言の中で私の怒りがマックスになったとき
見知らぬおばあさんが一緒に片付け始めてくれた
恐縮してすみませんすみませんとただ繰り返すだけの私に
そのおばあさんは笑顔でこう言ってくれた
「大丈夫よ〜お母さん。子供はみんなあんなさ〜」
その一言を聞いて私はスーパーのフロアにうずくまり
人目もはばからず大声で泣いてしまった 今思うと引くわ(ーー;)
もういっぱいいっぱいだったんだな
「大丈夫よ〜お母さん。
子供は本来騒ぐもの、汚すもの、泣くもの、親の言うことなんて聞かないもの」
今、育児で頑張っているお母さんたちにそう言ってあげたい
あのおばあさんにお礼を言えない代わりに。
そして
「肩の力を抜いて、あなたは充分頑張ってるよ」とも。
それと
あの頃のわたしに
成長した子どもたちを見せてやりたい
(あ、上の二人は成人してます。ハイ)