苦手意識の正体は。


「響け!ユーフォニアム 3

第七回「なついろフェルマータ」


麻美子の入浴剤でいいお湯に浸かりたい。



さて、苦手意識のある真由だけど、どうしても気にかかり声をかけようとする久美子。

さすが部長、「みんなで北宇治」「北宇治が好き」は本物だ。


プール回なのに緊張感半端ない回だった。

久美子と真由の会話中、相手が見切れる構図にしてこれを3回切り替えて計4回見せる。


Eテレでやってるからなんとなく楽しそうと思って見た人のうち何割かは、この演出による意味不明な不穏の雰囲気を感じたことだろう。


普通の人より自分がない

好きとか嫌いとかあんまりなくて

たいていのことはどっちでもいい


そう言う真由の「合奏が好き」とはいったいなんなのだろう。「フィルムカメラが好き」とはいったい。



久美子が真由に感じていた苦手意識の正体は、自分自身だった。

中学時代の久美子、いや、北宇治吹奏楽部に入るまでの久美子が美少女となって立ち現れたのだ。真由の瞳の中に久美子がいる。



そういうのがまったく無い人のことを

本気で好きになるなんて絶対にない

私がそうだから


どう受け止めていいか分からなくなる久美子。

麗奈とつばめが買ってきたいくつかの種類があるジュースを選べない真由。「つばめちゃんはどれが好き?」と言わせる親切設計な恐るべき脚本。ホラーじゃん。


真由のターンはまだある。プール終わりの集合写真。


久美子に促され、タイマー使ってみんなと写る真由。

だが後日、現像がうまく出来なかったと嘘をついた。



なんで誘ってくれたの?

何か言いかける久美子を遮る真由。


「オーディションでいちばん上手い人が選ばれて、それで北宇治が最高の演奏をして金賞を獲りたいんだよね。それは分かってるから」


飛行機雲の写真がふたりを隔てる演出。

真由の深層がまだ掴めない。


一方、現久美子夫人 麗奈はデレモードに。


「それよりお盆休みはどうするの?」



キタキタ、音大推しよりも強いデレ。あれで察してとは麗奈の0.2割はポンコツでできている。そこがかわいい。


久美子と麗奈半端ないって。あいつら半端ないって。お揃いの水着の上下めっちゃ交換するもん。そんなん出来ひんやん普通。



真由に関して不穏さが増す一方で、久美子のコメディエンヌぶりは花開きっぱなし。


「あづぅぅぅ」


「パない


「ただいまぁ」(両手ぶらりノーガード)


◼️第七回の心が温まる3

①黄前家の雰囲気が和やかでよかった。1期の姉妹ギスギス感、2期の父姉不仲はどこへやら。


「もーいちまんかいきいたー」

家にいるとこども、麻美子といると妹な久美子がかわいい


②葉月の保育士宣言は全視聴者大歓喜だろう。みどりの妹ちゃん(琥珀だったかな?)に目線合わせて話してたことを思い出す


③「正面の理、側面の情、背面の恐怖」を体現する美知恵先生


あと、安定のなかよし川と奏のツンデレも。




とても忙しい第七回だった。  


第八回の感想



第六回の感想