「マッドマックス : フュリオサ」

FURIOSA : A MAD MAX SAGA


公開2日目。


◾️2回め(吹替) 土曜13:10〜 

 @T-JOY京都 観客19人

◾️3回め(字幕) 土曜18:30〜

 @ユナイテッドシネマ大津 観客12人


昨日とシアターの状況は変わり、若い女性の姿もちらほら。70才ぐらいの方が連れ立ってる姿も。鉄馬の女に違いない。


アクションは雄弁にして最優秀な映画言語。

ジョージ・ミラーのアクション言語を聞け!

逃げるフュリオサを追う6輪の唸り声を!

ディメンタス一味を追うフュリオサの砂丘越えに声援を!一気に下ってブチかます積年の叫びに合いの手を!あそこほんとに叫んでしまう。ぶちかませ!とか、いてまえ!とか。今度はよいしょー!でもいい。その時自然と出る言葉でいい。音響マックスだからたぶん周りに聞こえないし。


前作の前日譚でありながら、映画の性質というか精神性は1作目と強く繋がってる。だから1がほぼ無名だったアメリカの興収がイマイチなのが理解できるし、ここは1作目を世界一愛してきた日本の出番だ。

深く理解しようとするなら1作目は外せない。ラストの長いディメンタス語りはまるまる1作目のテーマと言えるし、彼が受ける粘着系の仕打ちもまた。


1作目とのリンクが多数で嬉しくなる。

文明の残欠としては、あのマネキン、ショットガン、舗装された道路が残ってる、原型が分かるバイク、2とのリンクになるけどMACKの文字、ほかにも見慣れた英語、そして笛(これは3とのリンク)。

シーンとしては、腕と裏返しが特筆。「星と共にあれ」は「夜空を見上げるとき思い出せ」とのリンクだろう。崩壊していく世界で人々は星に拠り所を求めていたに違いない。


砦内におけるフュリオサ立身出世の物語という側面も面白い。

嫁候補→潜伏して無名の存在→ドッグマン→メカニック→警護隊長→大隊長へ。僕はその応援団長でいたい。


シリーズで頻出する目のドアップはアニャの目力が補って余りある。常に潤んでるのだが、前作でシャーリーズ・セロンは「演技じゃなくて、砂が入るから涙が出る」と言っていたけど、同じだろうか?


冒頭のチビフュリオサとメリー・ジャバサが最高。前作における鉄馬の女たちの「目が母親そっくり」のセリフを大事にしてくれたキャスティングの勝利!チビフュリオサと一緒にいた子の名前がバルキリーって…泣くしかない。


あとあれだ。いちばん最後に映るアレと、丘の上のアレと、引きづられるフュリオサがアレってことか多分。原題がSAGA。期待してしまう。


まだまだ書きたいことがあるけど4回目以降に取っておこ。