出張の度にホテルは変える派なのだけど、今回友人に「面白いホテルない?」って聞いたところ、教えてもらったホテルのひとつがOMO5だった。そもそも大塚って街も、なんとなくディープなイメージだけ持っていたけど本人未踏の地で全然知らなかった。

 

ネットでホテルのことを調べてみるとどストライクな予感があり、使ってみたところ大正解!とても気に入ってしまったのでリピートすることになりそう。なんら観光資源のない大塚に観光客を呼び込もうというコンセプトから外れた客で申し訳ないのだけど、惚れ込んでしまった。


ホテルのコンセプトが素敵だ!

※公式HPから抜粋


“前略・・・日本各地の観光地と同じように、日本各地の都市にはそれぞれ違った文化や風情があり、旅する魅力が溢れている。しかし、都市にあるホテルの多くはビジネス客の方だけを向いています。「観光客はビジネス系ホテルに間借りしていて、旅のテンションは下がっているはずだ」という仮説が生まれ、その時から私たちは「観光客のことだけを考えたら、都市ホテルはどう変わることができるのだろうか」と考え始めました。『旅のテンションが上がる都市観光ホテル』という OMO Hotels のコンセプトはこうして誕生しました”

全室がやぐら部屋、寝る時だけ2階(?)へ上がって休むおこもり感覚が楽しい。

やぐらの下の部分では何度も頭をぶつけてしまうけど、ぶつけた回数こそがここを楽しんだ物差しであり、証だと決めつけて、途中から気にせずガツンガツン当たっていくことに決め、たぶん5回はぶつけたけど、思い出が積算されていくのがとても楽しかった。

 

タオルを入れてあるバッグのようなものが見た目にもかわいくて便利。


ハンガーの数が多くて助かる。ナイトウェア(写真右)は¥200でレンタル。着心地がよくて、販売してないか聞いたけど残念ながらなく、代わりにオフィシャルTシャツ買った(写真左)。


そうそう、OMO5のスタッフさんは皆さん親切。とにかく面白いホテルだから聞きたいことが山のようにあって、いろんなスタッフさんを捕まえて質問しまくった。ユニフォームじゃなくて私服らしく、毎日のコーディネート考えるのが大変そうではあるけど、どことなく統一感が取れていて好感度抜群。



バスルームは十分な広さで清潔感も言うことなし。高めの椅子があって気に入った。

 


朝食はヴォロヴァンのフルーツを選択。これがまたテンション上がるぜ!


カフェの外に喫煙コーナーがあって、出てみるとここから見える都電が格別にかわいい!東京の写真撮影も目的のひとつだったので、満足のいく写真撮れて俺得。

 

そして、何よりも、OMO5の醍醐味はOMOレンジャーなんだ!みんな絶対参加してくれ!

朝・昼・夕・夜の時間帯それぞれに大塚を楽しむツアーがあり、フロントスタッフさんに21時からのナイトツアーについて簡単な質問をして参加を決めた。ガイド料の¥1,000を支払う。

なんと今日のナイトツアーはOMOレンジャーとマンツーマン。またしても俺得!

大塚の町を練り歩きながら、町の歴史や成り立ちを聞いた。

 

バブル期前までは池袋以上に栄えた町だった。

町を川がゆるりと流れていたのでこの道は蛇行している。

隣の池袋はその昔は牧草地で乳牛天国。その川を使って牛乳を運んでいた。

最盛期には芸妓が700人いた。今もわずかながら残っておられ、黒塀の高級料亭が残っている。

その他たくさんの驚きの連続のお話。時間の関係で入らなかったけど大塚にはライブハウスが5つもあって、町フェスとしてライブハウス横断イベントをされているそう。それ目的で大塚に来たくなってきた。

 

ナイトスポットとして連れていってもらったのは3か所。


まずは半世紀前からあるBAR「三番倉庫」さん。ジュークボックス、レコードプレイヤー、黒電話ほかたくさんの本物のレトロ品の数々。推しウィスキーのタリスカーをソーダ割りで。ブラックペッパーも用意してくださった。頑固そうだけど親切なマスターとママさん。居心地よくてここだけでもいいかなと思い始めていたけど、時間の都合で次の場所へ。

あ、ちなみにOMOレンジャーは町に溶け込んでいるようで、ここでも馴染みであることが分かる挨拶をされていた。

 

次は日本最古とも言われているバッティングセンターへ。閉店間際だったのでちょっとだけになったけど、15年ぶりぐらいに一人きり情熱を振り回すバッティングセンターは最高だった。

 

最後はおにぎり屋さん「ぼんご」。超人気店だそうで、2230頃だったけど7組ほどのウェイティング状態。でも回転早めで2245頃に入店。選ぶのに困るほどのおにぎりの種類に驚きながら、ウニイクラとわさびの2つを。もっと趣向を凝らしたトッピングものに今度チャレンジしたい。


気が付いたら東京で一番好きな町になっていた。